第1次静教組栄養教職員部研究集会

7月28日(金)、静岡県男女共同参画センターあざれあにて、第1次静教組栄養教職員部研究集会が行われました。

 

 

 

赤池 静教組中央執行委員長は主催者を代表し、「コロナ後も黙食が続いているが、食事が私たちに与える影響について考えあいたい」「感染拡大期の栄養教職員が、何を考え、どうとりくんできたかを残していくことが大切」「給食のない夏休みに命の存続にかかわる子どもがいることを考えると、貧困対策としての学校給食のあり方を考えたい」「静教組栄養教職員部の組織確立までの道のりや今後の静栄研に向けて」などとあいさつしました。

塩崎 静教組栄養教職員部長からは、基調報告として「食数ではなく学級数による配置を求める必要」「本来業務ではない幼稚園・こども園等への給食への対応」「多様化するアレルギー品目等への対応」「2時間以内に喫食ができていない現状の改善」「食教育の充実」「60歳超の働き方」などが提案されました。

田中延子 淑徳大学客員教授に「改めて学ぶ 学校給食の意義・役割」を演題として講演をいただきました。

 

「1 日本の学校給食の歴史」では、学校給食制度の発足の背景や学校給食は教育の一環として実施されていたことなど、「2 学校給食法の内容」では、学校給食が児童の現在および将来の生活を幸福するために学校給食法が制定されたこと、栄養士は世界で初めて日本で誕生したこと、日本はカルシウム摂取量が少ないため家庭に発信していかなければならないこと、給食をまずくする3大要因など、「3 まとめ」では、学校給食の意義・役割について、根拠法があること、経費は食材費が保護者・それ以外は設置者負担など日本の学校給食制度が世界で最も優れている理由について、時間をオーバーして熱く語っていただきました。短い時間でしたが、参加者からの質問にも丁寧に答えていただきました。また、講演終了後昼食休憩となりましたが、直接質問をする方もいらっしゃいました。

 

午後のワークショップでは、静岡県多文化共生課のフォンさんに、ベトナム料理やベトナムの食文化や文化を紹介していただきました。

 

 

 

 

 

 

その後7つの分散会に分かれ、各地区の状況について情報交換を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

分散化では、給食費の公会計化の課題、調理員の人事評価の実施、調理施設の老朽化、ICT機器の整備・活用状況、Wi-Fiの未整備、顔の見えないアレルギー対応の難しさ、アレルギーマニュアルを自分たちでつくる、調理機器の管理・見積もり、調理員の補充人員を探す、初任者指導の確保、複数の調理施設を一人で管理など、多岐にわたる話題が出されました。

最後に、今村 日教組常任委員からまとめとして、文科省要請の様子を伝えながら、食教育をすすめたいと思っていてもアレルギー対応など多岐にわたる業務に追われる現状を発信していくことが大切であることを伝えていただきました。

今回、第1次の栄養教職員部研究集会が行われました。塩崎部長が言っている「前向きな会にしたい!」という思いが形となり、今後の栄養教職員部のとりくみや第2次以降の研究集会につながる一日となりました。

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