第1903号2013年2月25日
静岡の教育を発信! 日教組第62次教育研究全国集会開催

静岡から99人が参加

日教組第62次教育研究全国集会が、1月26日(土)から28日(月)の3日間、佐賀県において開催され、全国からのべ約10,000人が集いました。静岡県からは、第62次教育研究静岡県集会の各分科会において選出された25人の全国教研リポーターが、静岡の教育を発信しました。

1日目午前に全体集会が開催されました。加藤良輔中央執行委員長から、「教研集会開催にあたり、教育実践を語るとき『いじめ』『体罰』が要因とされる『自死』の問題から眼をそらすことはできない。全国の教職員に訴える。学校という教職員集団の結束と、保護者の方々や地域社会との緊密な連携の中で、子どもたちに寄り添い続け、『いじめ』を憎み、克服していける子どもたちを育んでいこう。『体罰』や言葉の暴力で子どもを傷つけることのない、そんな学校をつくっていこう」とあいさつがありました。

▲内田樹さん

また、神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんを講師に迎え、「教育の危機―グローバル化に抗して」という演題で記念講演が行われました。内田さんは「人間の基本的な振る舞いである『学び』は、その時々の経済や政治状況で変わるべきものではない。先人から受け取った贈り物としての『知恵』を後人に伝えるということはこれからも変わらないはずだ。時代に流されぬ『学び』を」と述べました。

1日目午後からは、教科別、教育課題別の25分科会に分かれて、全国の教育実践の発表や意見の交流がなされました。どの分科会においても、活発な討論が展開されました。リポーターは静岡のとりくみを発信するとともに、質疑討論に積極的に参加し、全国の仲間と交流しました。子どもを主体とした静岡の教育実践は高い評価を受けました。

リポーター以外に、支部役員の参加や一般参加も多く、静岡県から総勢99人の参加がありました。また、外国語教育分科会において山崎晴久さん(湖西支部)、数学教育分科会において小林冬樹さん(清庵支部)、自治的諸活動と生活指導分科会において杉山寛子さん(駿東支部)が司会を務めました。