第1902号2013年2月10日
男女共同参画社会の実現をめざして
第2回静教組男女共同参画推進委員会開催

2月2日(土)、県教育会館において、「男女共同参画に向けたとりくみの工夫と推進体制づくり」をテーマに、第2回静教組男女共同参画推進委員会(推進委員長:左右田恭伸さん〔浜松支部〕)が開催されました。各支部から、推進委員として男女1人ずつが参加しました。

午前の全体会では、佐野愛子県議の講話や学習会等が行われました。

佐野県議は、民間における男女共同参画の現状から、学校での子どもたちへの教育の重要性を熱く語ってくださいました。また、日本は国際的に見て女性の社会的地位が低いことから、これまで以上に意思決定機関への参画をすすめていく必要があるとも話されました。

基調報告では、男女共同参画社会の実現をめざして、まず日本や静岡県の状況についての報告がなされました。県の現状として、「男性は仕事 女性は家事」の固定的な考えには反対という男性は51.5%、女性は64.7%と高い率となっているが、実際の家庭における役割は主に妻が家事をやっている割合は86.1%と、意識と実際ではギャップがあることが報告されました。(静岡県民白書「2012男女共同参画白書」より)また、静教組のとりくみとしては、学びづくりとして男女共同参画の視点に立った授業実践、組織づくりとして支部や分会における組織の確立、職場づくりとして諸権利の学習会開催などが大切であることが確認されました。

実践報告では、静岡支部の望月史子さんが「ジェンダーの視点で見直した教育を現場に広めるために」と題し、支部での男女共同参画推進のとりくみについて報告しました。望月さんは、リポーターとして参加した全国教研で感じたことも踏まえ、子どもたちだけでなく、保護者、家庭の意識を変えるジェンダーの視点で教育を考え、実践につなげていくことが大切であると述べました。 

最後に、委員会事務局から、支部の推進体制づくりに向けての提案がありました。2013年度の支部推進体制を考える際の参考となるよう、組織づくりの重要性や推進方法が示されました。

午後は、午前の提案を受け、3つのグループに分かれて分散会が行われました。各支部でのとりくみ状況を報告し合うとともに、今後のとりくみについて意見交換をしました。

参加者の感想

  • 学校社会にずっといるので、男女平等だという意識を高くもっていましたが、会に参加して学校以外の社会との落差を痛感しました。子どもたちがこれから出ていく社会を少しでも変えていくとりくみを広げていきたいと思います。
  • 静岡支部の望月さんの報告は、すぐに実践できる内容でありとても参考になりました。性別役割分担は、長い時間をかけて形成されてきた固定観念であるので少しずつ時間をかけてすすめていく必要があると思いました。