第1902号2013年2月10日 
27万筆の重みを受け止め最善の努力を 〜静教組の要請に川勝知事〜

豊かな教育環境の実現を求める知事要請

12月21日(金)、鈴木伸昭静教組執行委員長は、吉岡秀規連合静岡会長、佐野愛子県議会議員らとともに川勝平太知事に対し豊かな教育環境の実現を求める要請を行いました。県教育委員会から、安倍徹県教育長も同席しました。

10月〜12月にかけて行った、豊かな教育環境の実現を求める署名活動では、県下各地で多くの方々にご賛同いただき、昨年よりも約8,500筆多い275,396筆を集めることができました。この筆数はこれまでで最高であり、教育署名活動が11年間をかけて浸透してきたこととともに、それだけ多くの県民の方々が私たち静教組・連合静岡のとりくみに期待していることを表していると思います。その署名を、鈴木委員長から川勝知事に手渡しました。

鈴木委員長は、静教組組合員だけではなく、地域住民であり子どもの保護者でもある働く仲間の皆さんの署名に込められた教育への期待を話し、低学年支援事業の継続、非構造部材の耐震化、労働教育の推進など署名にある要求事項に沿って、教育環境整備を訴えました。特に、35人学級編制については、まだ実現していない小学校3年生への拡大を求め、2013年度実施してほしいこと、その際、加配の転用はもう限界であり、担任外教員が不足していることから、県単独措置で教員を増やしてほしいことを強く訴えました。

吉岡会長からは「連合静岡として毎年行っているこの教育署名が年々増えていることからも、世の中が、教育に対して注目していることがわかる。また、毎年学校を訪問し教育現場を見ることにより、改めて教育のベースである義務教育が重要であることを感じている」と力強い後押しの言葉がありました。

川勝知事は、「教育にはお金を惜しまない。財政上の理由で子どもにしわ寄せがいくということがあってはならない。人的措置については、定数など法律のしばりはあるが県として運用でできる方法を考えていきたい。また、大胆な改革をすすめていきたい。27万筆の重みは十分に受け止めた」と教育に対する熱い思いを語られました。

佐野県議からも、教育への予算措置について知事を後押しする言葉をいただきました。

忌憚のない意見交換を通して静岡県の子どもたちのためによりよい教育を推進したいという思いを共有することができました。