第1899号2012年12月25日
家庭・地域・学校で子どもたちの豊かな育ちをめざして 第2回三者連絡協議会開催

12月6日(木)、静岡市立伝馬町小学校を会場に、第2回静岡県三者連絡協議会を開催しました。静岡県PTA連絡協議会・静岡県校長会・静岡県教職員組合の27人が参加しました。

『解決しなければならないことが起こった時に、自分で何とかしようとする子どもに育てたいのか、それとも誰かの指示を待つ子どもに育てたいのか』

まず全体会において校長会から、子どもたちに育てたい力についての問題提起がなされました。

伝馬町小学校の校舎内見学・授業参観を行った後、3つに分かれて分散会を行いました。分散会では、校長会からの問題提起を受けて意見交換をしました。特に、子どもの規範意識をどう育てるかのテーマについてそれぞれの立場から多く意見が出されました。

校長会
  • 規範意識を育てるためには、友だちはかけがえのない存在であることを感じ、互いに認め合える子を育てていくことが大切である。
  • 自分らしくあることを互いに尊重し合える子どもを育てていきたい。大人の引いたレールの上をすすむだけの子どもは、自分の力で考えることができなくなる。
  • 公の場を教えていくことが大事。家庭・学校でマナーをしっかり教えていきたい。
PTA
  • ルールを一方的に教え込むのではなく、話し合いながら身につけさせていくことが大切だと感じる。
  • 規範意識は学校、家庭が共通理解して育てていくこと、まずは大人がしっかりと手本を見せることが大切。そのためにPTAとして果たす役割は大きい。
  • 中学生は親から離れていく時期だからこそ、大人はしっかり目をかける必要がある。また、子ども同士で悩みを相談できる関係をつくっていくことも大切である。
静教組
  • 規範意識を育てるためには、教職員への意識の共通化を図り、集団として何が大切か低学年時から伝えていくことが大切である。
  • 今、大人と子どもの信頼関係が希薄になっている。子どもの変化に気づくためにも、大人は子どもに目をかける必要がある。

最後の全体会では、県P連の佐野会長が、「いじめがクローズアップされている今、子ども同士の関わり方をいかに形成していくかがとても大切である。そのためにもまずは、人の意見をしっかり聞く力を育てていく必要がある」と締めくくりました。