第1891号2012年8月25日
平和への誓いを永久に

核兵器廃絶2012平和ヒロシマ大会・ナガサキ大会

被爆67周年を迎えたこの夏、核兵器廃絶2012平和大会が、8月4〜6日は広島で、8月7〜9日は長崎で開催されました。

広島国際会議場での原水禁世界大会開会集会に続く「折鶴平和行進」を皮切りに、三団体(連合・原水禁・核禁会議)共催の核兵器廃絶平和ヒロシマ大会が行われました。「折鶴平和行進」では、街ゆく人たちに力強く「すべての核兵器をなくし、世界の恒久平和を実現しよう!」と訴えました。大会では、主催者代表として連合の古賀会長、来賓として中下広島県副知事、松井広島市長のあいさつがありました。被爆者からの訴えでは、原爆投下直後の様子やその後の長い苦しみの生活について語られました。2日目には、「平和と核軍縮」などの分科会やフィールドワークが展開されました。

長崎でも同様に、集会やシンポジウム、分科会などの諸行動が展開されました。原水禁世界大会ナガサキの集会ではヒロシマに続いて大会宣言を採択し、「核も戦争もない21世紀」を実現することを誓いました。最後に非核平和行進を爆心地公園まで行いました。また、広島・長崎自治体主催の平和祈念式典にも参加し、平和への誓いを新たにしました。

大会宣言(一部抜粋)

ヒロシマ・ナガサキに原子爆弾が投下された67年前の8月6日と8月9日。私たち毎年、被爆者に集い、あの日のことを語り継ぎ、再びヒバクシャを生み出さないことを誓ってきました。『核絶対否定』の道しか残されていないという原水禁運動の原点をもとに、私たちは、核被害を根絶するために、核社会・核文明を問い、フクシマの地で苦しむ人たちや、世界のヒバクシャと連帯し、暴力と殺りくが繰り返される世界を変え、対話と共存・命の尊厳を基本にした「核も戦争もない21世紀」を実現し、子どもたちに贈るとりくみを全力ですすめます。

2012年8月9日
被爆67周年原水爆禁止世界大会

参加者の声

人々の平穏な日常生活を一瞬にして奪ってしまった原爆。空襲による被害は日本各地でありましたが、原爆による被害は、他とは比較にならないほど、多くの人の命を一瞬にして奪いました。目に見えない放射線により、戦争が終わって何年も病に苦しまなくてはならない人たちもいました。一発の原爆はいったいどのくらいの人たちを苦しめてきたのでしょうか。無抵抗な一般市民の多くの命を奪い、傷つけ、苦しませるような兵器がほんとうに必要なのでしょうか。そのようなものがなくても世界の平和を保つことはできるのではないでしょうか。参加者の熱いメッセージからそんな思いを強く感じました。