第2039号2018年10月25日
子どもたちにしあわせな未来を ―守ろう 平和・人権・教育―
第43回母と女性教職員の会静岡県集会

10月13日(土)に沼津市「ふじのくに千本松フォーラム(プラサヴェルデ)」で第43回母と女性教職員の会静岡県集会が開催されました。県内各地から保護者・教職員・退職された女性教職員など、男女合わせて総勢359人が参加しました。

鈴木伸昭 静教組中央執行委員長は、全体会の挨拶の中で、「子どもの貧困」について触れ、「未来を担う子どもたちから教育の機会を奪い、進学や夢を諦めさせる事態を招いている。私たちが直面している子どもの貧困という課題は、単なる経済的なことだけではなく、人間の生き方、人間関係のあり方の貧困として捉える必要がある」と述べました。続く基調提案では、増田雅子 女性部長が、集会発足の経緯の説明の後、「子どもの権利条約で定められているように、子どもたちの誰もが等しく教育を受け、将来の夢を描けるように、戦争のない平和な社会を構築していくのが私たち大人の役割ではないか」と呼びかけました。

講演「大人が豊かであることの大切さ 〜歌声に乗せて願うこと〜」

講師の井上かおりさん

講演では、童謡歌手の井上かおりさんをお招きしました。井上さんは、静岡県教職員互助組合の公益文化事業として行われている県内各地の学校でのコンサートに、東京アーティスツ合奏団の一員として参加してくださっています。

歌とトークですすめられた講演では、「子どもたちはちゃんと大人の背中を見ている。だから、大人たちこそ、自分を大切にして幸せを感じることのできるような豊かな時間を過ごすことが大事。そうでなければ、ここぞという時、大切な人を守れず自分を守ってしまう」など、子育てや仕事に追われ、日々自分のことを後回しにしてしまいがちな参加者に温かいメッセージが伝えられました。そして、透き通るまごころのこもった歌声に日頃の憂いが癒された90分間となりました。

分科会 〜子どもの育ち、地域、家庭について考え、語り合う〜

午後は、テーマごとに9つの分科会に分かれました。各分科会では、保護者や教職員による司会進行のもと、日々の子育て等に関する保護者からの提案を受けて、参加者による活発な協議や意見交換が行われました。保護者と教職員がそれぞれの立場から子どもの育ちや地域、家庭のあり方について考え、語り合う貴重な機会となりました。

  1. 地域や社会との関わり(小学校)
  2. 小学生
  3. 地域や社会との関わり(中学校)
  4. 中学生
  5. 子どもと人権
  6. 子どもの健康と安全
  7. 子どもとメディア
  8. 子どもと環境・平和
  9. 両性の自立と平等