第2037号2018年9月25日
男女が共に個性や能力を発揮できる社会の実現をめざして
2018年度第1回静教組男女共同参画推進委員会開催

8月25日(土)、静岡県教育会館において、第1回静教組男女共同参画推進委員会が開催され、各単組・支部より計28人の推進委員が参加しました。

第1号議案の組織確立に関する件では、男女共同参画推進委員長に露木暢さん(田方支部)が選出されるとともに、本部、単組・支部の推進委員会の組織について確認がされました。第2号議案の活動方針に関する件では、今年4月に策定された「第5次静教組男女共同参画推進行動計画(2018〜2020)」の具体化に向けた今年度のとりくみについて確認しました。

学習会では、元静岡県立吉原高校校長の奥山和弘さんを講師としてお招きし、「学校教育とジェンダー 〜体験事例を中心に〜」という演題でご講演をいただきました。奥山さんは、講演の中で「男女共同参画社会とは、性別に関わりなく適材適所が果たされている社会」とし、「学校教育でジェンダーを問題としなければならないのには、(1)子どもの生き方の選択の幅を不当に狭くさせないため、(2)子どもの自己肯定感をはぐくむためという2つの目的がある」と述べ、私たち教職員が学校現場でジェンダーの視点で学校教育にとりくむ大切さを明確にすることができました。また、男女共同参画の考え方と性別特性論(男女の生まれながらにもつ特性について基づいたもの)とは分けて考える必要があるとのご示唆もいただきました。

分散会では、各単組・支部のとりくみについて情報交換するとともに、授業実践のとりくみや推進に向けて活用しやすいリーフレット案等について協議しました。今後は、各単組・支部で男女共同参画推進委員会を開き、具体的なとりくみをすすめていきます。

参加者の感想

  • 今まで自分は特性論で考えていたのだと気づいた。今回講演で聞いたことこそが、支部で推進していくうえでの現在の課題だと思った。
  • 教育現場では男女共同参画がすすんでいると感じていたが、今日の講演中の事例を聞いてまだまだだと感じた。
  • 学校現場での男女共同参画推進の大切さを知り、「自分らしさ」を安心して発揮できる教育活動を行っていきたいと改めて思った。
  • 分散会で、他単組・支部のとりくみを知り、とても参考になった。自分の支部のとりくみを整理して考える機会となった。
  • 他単組・支部のとりくみがとても参考になった。今後、授業実践や推進資料を見合う機会があればいいなと思った。