第2035号2018年8月25日
私たちの声を届けよう!! 2018年度「豊かな教育環境の実現を求める署名」

静教組では、2002年度より静教組全組合員のとりくみとして「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。2003年度からは、連合静岡と連名という形をとり、これまで累計で3,866,557筆を積み重ねてきました。昨年度は、各分会でのとりくみの他、連合静岡、各教育事業団体、退女教(静岡県退職女性教職員の会)、退教協(静岡県退職教職員連絡協議会)等の協力により、236,473筆が集まり、それをもとに県知事や政令市長、県及び政令市教育長へ要請を行いました。
静教組は、2018年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動にとりくみます。全組合員のとりくみにより、豊かな教育環境を実現させましょう。

私たちは、将来を担うすべての子どもたちが夢や希望をもって学校生活を送り、「生きる力」を身に付けてほしいと願っています。静岡県内においては、これまで「静岡式35人学級編制」を始めとする様々な教育施策により、子どもの学びに関わる環境が改善されてきています。しかし、特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちへの支援、不登校やいじめへの対応等、課題は未だに山積しています。さらに、学習指導要領の改訂に伴い、小学校においては外国語教育の早期化・教科化がすすめられることから、子どもたちの支援体制の拡充が必要となります。また、2017年6月に厚生労働省から示された子どもの相対的貧困率は13.9%と依然として高い数値を示しています。どの子も安心して学ぶことができるよう更なる教育環境の改善が必要です。今後も静岡県内のすべての地域における豊かな教育環境の実現に向け、以下の事項の実現を強く求めます。

≪要望事項≫
  1. 子どもたちが個に応じた教育を受けることができるよう、県内すべての小中学校で少人数学級を実現すること。当面、現在の35人学級編制の維持・改善に努め、十分な数の教職員を配置すること。
  2. 特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちへの支援、不登校やいじめへの対応のために、教員、支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の人的措置の充実を図ること。
  3. 小学校での外国語教育の早期化・教科化にあたって、子どもたちの学びがより充実したものになるよう、外国語専科教員等の人的措置を図ること。
  4. 県及び政令市における子どもの貧困対策計画をもとに、貧困家庭への支援や雇用環境の改善等の対策を着実にすすめること。また、そのための予算措置を講ずること。
毎年要望としてあげていた「職業観・労働観を育むための労働教育の推進」は、これまで継続して訴えてきた結果、小中学校において自己のよりよい生き方について学ぶ「キャリア教育」の一環として、労働の価値について学ぶ機会が定着するなど、一定の成果が見られるようになりました。そのため、今回は要望事項として挙げることを見送り、連合静岡、各地協に了解を得ました。