第2031号2018年6月25日
専門部NOW 女性部編

静教組女性部では、先輩方の熱い思いを引き継ぎ、組織法制部と連携して、男女共同参画の意識向上と平和を守るとりくみをすすめています。

女性の労働上の諸問題に対する意識を高め生き生きと働き続けられる職場環境の実現を図ります

●ご存知ですか?

現在は当然のようにある育児休業制度ですが、その制度の構築には静教組女性部(当時は婦人部)の働きかけが大きく関与していました。1962年の静教組定期大会において、志太支部の女性部員から育児休業制度の提案が出されました。この提案は日教組定期大会、さらには国会へとその議論の場が移され、13年間もの月日を要した結果、悲願の育児休業法制定に至りました。現在の育児休業制度の出発点は、静教組女性部だったのです。静教組女性部では、このことを組合員に知っていただき、私たちが先輩方のとりくみの恩恵を受けていることを広く周知していきたいと考えています。

●現場の声を聞かせてください。

2018年度も女性部実態調査を行います。昨年度までの調査結果と比較し、さらに職場環境の整備をすすめるための要請行動へとつなげていきます。2018年度は、新たに不妊治療への要望やハラスメントの実態についても触れていきます。組合員のみなさんからの現場の声を関係機関に届けていきます。

●育児プランシートの活用を!

2017年6月に県教委から各市町教委の教職員専用データベースに「育児プランシート」というファイルが配付されました。県域の各分会にも届いているでしょうか?

「育児プランシート」というのは、出産予定日を入力すると育児に関連した休暇の取得可能日が一覧できるという優れものです。これは、周知されにくい出産・育児に関わる休暇制度について、「せっかくある権利を誰もが理解し、行使しやすいような工夫を!」という静教組の声かけをもとに作られたものです。ぜひ、母体を守るために、家族の豊かな生活のためにご活用ください!

今後は政令市においても作成されるよう働きかけていきます。

男女共同参画社会の実現に向け、課題を把握し発信します

「女だから」「男だから」といった社会や個人に潜む性別による固定的役割意識をなくし、誰もが自分の生き方の幅を狭めてしまうことなく生き生きと働き、生活する豊かな社会をめざして、子どもたちや教職員、保護者の意識改革を図りながら、職場の状況や働き方を見直していきます。

保護者・地域住民との社会的対話

「母と女性教職員の会」は、保護者や教職員、地域の方々や様々な立場の方々と社会的対話をすすめる場となっています。講師を招いての講演会や少人数で話し合う分科会等の様々な形式で、今の子どもをとりまく教育課題についてレポートをもとに話し合い、近年では多くの男性も参加しています。

2018年度は、関東地区母と女性教職員の会が静岡県で開催されます。8月6,7日に関東9県から、約300人の教職員や保護者がグランシップに集います。