第2030号2018年6月10日
2030号関連資料

大会宣言

本日、第105回定期大会において、2017年度のとりくみを総括し、2018年度の静教組運動方針を決定しました。

現在、小学校外国語教育の早期化・教科化に伴う授業時数の増加や「特別の教科 道徳」での評価のあり方等、次期学習指導要領への対応を主とした課題が山積しています。こうした中、私たちは、主体的に教育研究を積み重ね、真に生きてはたらく力を育むカリキュラムの創造に努めていきます。さらに子どもたちのゆたかな学びの実現に向け、めざす学びのあり方や教育環境について、教育政策提言をもとに、保護者・県民との社会的対話をすすめます。

充実した教育活動を展開するために、私たち教職員の心身の健康は欠かせません。すべての職場における労働安全衛生体制の確立が喫緊の課題となっています。教職員の安全と健康を確保できる職場環境を実現するために、長時間労働や多忙な勤務実態の改善を求めていきます。同時に私たちも自身の働き方に関する意識改革を図り、「働き続けることのできる職場」をめざしていかなければなりません。

教育課題が多様化・複雑化する中、これまで以上に職場における協力・協働が求められています。教職員人事評価制度の結果活用については、十分な交渉・協議に基づいて、その運用が教職員一人一人の個性・能力の発揮及び教職員間における同僚性の保持につながる制度にしていかなければなりません。また、民主的で活力ある職場づくりにつなげるために、単組・支部、分会における活発な議論を通して、制度に関する理解を深めていく必要があります。

静教組が信頼され、説得力ある運動をすすめるためには、高い組織率が不可欠であり、新規採用教職員の早期組合加入を始めとした組織拡大のとりくみが重要です。また、静教組運動の前進や諸要求の実現のためには、学校現場の課題や私たちの思いを各級議会に届ける議員の存在が欠かせません。2019統一地方選挙等に向け、政治参画の意義と重要性を職場において共有し、組織を挙げて全力でとりくんでいきます。

本大会で決定した静教組運動方針をもとに、今後も教育関係諸団体と連携し、保護者・働く仲間・地域住民との信頼関係を深め、本部、単組・支部、分会の連携により、一体感のある運動をすすめていきます。

2018年5月24日 第105回静教組定期大会