第2010号2017年8月10日
専門部NOW 女性部編

女性の労働上の諸問題に対する意識を高め生き生きと働き続けられる職場環境の実現を図ります

現在は当然のようにある育児休業制度ですが、その制度の構築には静教組女性部(当時は婦人部)のはたらきかけが大きく関与していました。1962年の静教組定期大会において、志太支部の女性部員から育児休業制度の提案が出されました。この提案は日教組定期大会、さらには国会へとその議論の場が移され、13年間もの月日を要した結果、悲願の育児休業法制定に至りました。現在の育児休業制度の出発点は、静教組女性部だったのです。

静教組女性部では、このことを多くの組合員に知っていただき、現在の諸権利が先輩方の努力によって獲得できていることを広く周知していきたいと考えています。

育児プランシートの活用を!

6月に県教委から政令市以外の各市町教委に「育児プランシート」というファイルが提供されましたがご存知でしょうか?

「育児プランシート」は、出産予定日などの必要な情報を入力すると出産・育児に関連した休暇の取得可能期間が一覧できるというものです。2016年度の男性教職員の育児休暇取得率がわずか1.7%という実態を受け仕事と出産・育児の両立をめざして県教委が作成しました。

これは、静教組がこれまで実態調査等を基に、教職員の育児休暇取得率の向上をめざしてとりくんできた成果です。ぜひ、母性保障のため、また家族の豊かな生活のためにご活用ください。

男女共同参画社会の実現に向け、課題を把握し発信します

「女だから」「男だから」といった社会や個人に潜む固定的性別役割意識をなくし、生き生きと働き、生活する豊かな社会をめざして、子どもたちや教職員、保護者の意識改革を図りながら、職場の状況や働き方を見直していきます。

「平和」を守るとりくみをすすめています

「母と女性教職員の会」は現在、単組・支部、県、関東ブロック、全国で保護者や教職員、地域の方々や様々な立場の方々と社会的対話をすすめる場となっています。戦後、教え子を戦場へ送ってしまったことを悔いた母親や女性教職員が、子どもをとりまく劣悪な環境を改善しようという思いのもとで始まりました。講師を招いての講演会や少人数分科会等様々な形式で、今の子どもをとりまく教育課題についてレポートをもとに話し合いを行っています。近年では多くの男性の参加者も交え意見交換を行っています。

第42回母と女性教職員の会静岡県集会

2017年10月14日(土) 於:静岡県男女共同参画センター あざれあ

  1. 地域や社会との関わり(小学校)
  2. 小学生
  3. 地域や社会との関わり(中学校)
  4. 中学生
  5. 子どもと人権
  6. 子どもの健康と安全
  7. 子どもとメディア
  8. 子どもと環境・平和
  9. 両性の自立と平等

第1回目の実行委員会が先日7月14日に行われました。

【全体会】

今年度の全体会の講演には、男女共同参画やワークライフバランスを推進するコンサルタントの渥美由喜さんをお迎えします。

【分科会】

テーマごとに9つの分科会に分かれ、保護者と教職員による司会進行のもと、それぞれの分科会のテーマに関わる保護者からの提案を受けて、参加者による活発な協議や意見交換を行います。