第2007号2017年6月25日
子どもたちのために 県PTA連絡協議会・県校長会・静教組による第1回静岡県三者連絡協議会

6月8日(木)、クーポール会館(静岡市)を会場に静岡県三者連絡協議会が開催されました。県PTA連絡協議会からは11人、県校長会からは8人、静教組からは9人が出席しました。

今年度は、県教委義務教育課 太田修司人事監を講師に迎え、静岡の教育のあり方について協議をおこないました。

太田人事監は、「未来の学校『夢』プロジェクト」と題された講演の中で、昨年度からスタートしたプロジェクトの1年間の成果や課題について説明をし、最後にプロジェクト終了時のイメージ案を示しました。

静岡県三者連絡協議会とは…

静岡県の教育のあり方について話し合い、よりよいものにしていくために1998年に発足した会。現在は年2回開催しており、子どもたちが生き生きと活動できる学校を創りあげるための手だてや、各地域や学校で保護者や地域の方々と教職員が対話と交流を深める具体的な方策を話し合っている。三者とは、静岡県PTA連絡協議会、静岡県校長会、静教組のこと。今年度の第2回は、12月に静岡市内の小学校を会場に開催される予定。

義務教育課 太田修司人事監「未来の学校『夢』プロジェクト」要旨

  • 学校現場や教員の役割が以前と比べると、業務の拡大と多様化といったことで大きく変化している。
  • 「未来の学校『夢』プロジェクト」は教職員の勤務環境改善に関する調査研究であり、「公務の整理」と「教職員の意識改革」という2つの視点をもち、県内4小中学校をモデル校として指定し、各校の実践をもとに未来の学校を創造していくものである。
  • 昨年度モデル校の共通実施事項は、「校務の洗い出し・分類と外部の視点による整理」「勤務時間の厳格な管理(上限の設定)」「人的措置の活用状況の分析」の3点である。
  • プロジェクト1年間の成果は、留守番電話を設置し、校務に集中できる環境を整備したことや、19時退勤をルール化したことによる月間残業時間が約20時間減少したことがあげられる。
  • 課題としては、校務の整理に係る一般通用性のあるガイドラインの作成や、勤務時間の把握による教職員の意識改革が必要であること等があげられる。
  • 今後は、社会総がかりによるとりくみであることが不可欠であり、本プロジェクトの中で学校運営について理解と協力を保護者・地域住民の方たちにお願いしたい。

【県PTA連絡協議会】

●「教職員だけでなく、民間企業も忙しいよ」と思っていたが、子どもたちの教育環境を考えたら、子どもたちに日々接する教職員が忙しすぎるのはよくないと思った。

【県校長会】

●18:00以降電話に出ないというのは有効だと考える。また夏季休業中等の長期休業日に閉庁日を設定するのもいいのではないか。

【静教組】

●部活動は、子どもたちの心身の成長にとって大切であり、熱心に取り組みたいと思う。しかし教材研究や生徒指導等やらなければならないことが山積しているので、部活動指導員といった外部人材の活用も必要ではないか。