第1999号2017年2月25日 
学ぶ意義や楽しさ、学び合いによる人間関係づくりを
日教組第66次教育研究全国集会開催 静岡から94人が参加

2月3日(金)から5日(日)の3日間、新潟県において日教組第66次教育研究全国集会が開催され、延べ約1万人の教職員や一般参加者が集いました。静岡県からは、第66次教育研究静岡県集会の各分科会において選出された24人のリポーターを始め94人の組合員が参加し、全国の仲間と実践交流をしました。

<全体集会> 3日(金)午前

当日朝まで雪が降る中、新潟市内において全体集会が開催されました。主催者を代表して日教組 岡島真砂樹 中央執行委員長代理、開催地実行委員会を代表して新潟県教組 木村博 執行委員長が挨拶をしました。また、講師に法政大学法学部教授の山口二郎さんを招き、「民主主義と政治教育」という演題で記念講演を行いました。

日教組 岡島真砂樹 中央執行委員長代理 挨拶(抜粋)

TIMSS(数学・理科の国際調査)やPISA(OECD学習到達度調査)において、子どもの興味・関心や学習意欲が各国に比して低いことが指摘されています。学ぶ意義や楽しさ、学び合いによる人間関係づくりが基盤であり、最も重要だと考えます。子どもを中心に据えた教育研究・教育実践につなげていかなければなりません。

次期学習指導要領では、子どもの主体的・協働的な学びが強調されていますが、「子どもの実態をふまえた学び」や「子どもが主体となる学び」などは、長年にわたり私たちが教育研究活動でとりくんできたことではないでしょうか。単なる授業方法・評価といった枠組みに縛られるのではなく、子どもを出発点とした「ゆたかな学び」の教育研究及び教育実践をすすめていきましょう。

<分科会> 3日(金)午後、4日(土)、5日(日)午前

教科別、教育課題別の24分科会で、全国の教育実践の報告や意見交流がなされました。どの分科会においても、活発な討論が展開されました。静教組から参加したリポーターは静岡のとりくみを発信するとともに、質疑討論に積極的に参加し全国の仲間と交流することで、研究を深めました。また子どもを主体とした静岡の教育実践は高い評価を受けました。

リポーター以外にも、支部役員の参加や一般参加も多く、静岡県から総勢94人の参加がありました。また、静教組を代表し、「数学教育」分科会において黒羽峡太郎さん(志太支部)、「自治的諸活動と生活指導(中・高)」分科会において土屋信治さん(富士支部)、「国際連帯・多文化共生の教育」分科会において左右田恭伸さん(浜松支部)が司会を務め、円滑な分科会運営に貢献しました。

分科会 リポーター 支部 分会
日本語教育(文学・説明文・言語) 富田 康仁 浜松 西部中
外国語教育(小学校) 北島 桂子 榛原 萩間小
外国語教育(中学校・高校) 戸倉  かおり 磐周 袋井中
社会科教育(歴史認識) 山田 信彦 三島 山田小
数学教育(中学校・高校) 前橋 有 静清 清水第二中
理科教育 鈴木 裕 榛原 中央小
美術教育 小林  奈保美 榛原 勝間田小
音楽教育 小川 拓也 田方 修善寺南小
家庭科教育 本多  和歌子 志太 広幡小
保健・体育(保健) 谷口 亜矢 磐周 豊浜小
保健・体育(体育) 竹中  覚 静清 清水庵原小
技術・職業教育(技術) 安藤 秀樹 志太 島田第一中
自治的諸活動と生活指導(小学校) 中村 延也 志太 金谷小
自治的諸活動と生活指導(中学校・高校) 岩松 七生 志太 港中
幼年期の教育・保育と連携・接続 梅原 理愛 志太 豊田小
インクルーシブ教育 杉山 睦子 志太 島田第一小
両性の自立と平等をめざす教育 三室 直子 賀茂 熱川中
子ども・教職員の安全(環境・公害) 島口 直弥 浜松 芳川北小
メディア・リテラシー教育,学校図書館 酒井 候一 静清 服織小
カリキュラムづくりと評価 武藤 裕子 志太 和田小
民主的な学校づくり 守屋 貴光 榛原 相良小
過密・過疎・へき地の教育 稲葉 宏樹 賀茂 南上小
教育条件の整備 藤田 光武 浜松 鴨江小
総合学習と防災・減災教育 松浦 梨野 榛原 川崎小