第1976号2016年3月10日
子どもたちの生活に寄り添った教育を!
日教組第65次教育研究全国集会開催 静岡から102人が参加
2月5日(金)から7日(日)の3日間、岩手県において日教組第65次教育研究全国集会が開催され、延べ約1万人の教職員や一般参加者が集いました。静岡県からは、第65次教育研究静岡県集会の各分科会において選出された25人の全国教研リポーターが、全国の仲間と実践交流をしました。
<全体集会> 5日(金)午前
東日本大震災から5年が経過し、「3.11」以降初めて東北地方で行われる全国教研に際し、加藤良輔中央執行委員長は、日本社会が根源的な部分で何かを忘れてしまっているのではないかという危惧の念を表しました。
○加藤良輔中央執行委員長 あいさつ(抜粋)
「自らの意思ではなく故郷を離れざるを得なかった子どもたちがいる。放射線量を気にしながら生活しなければいけない子どもたちがいる。そうである限り私たちは子どもたちの生活に寄り添いながら教育という営みを通して社会に訴え続けなければいけないと、思いを新たにするのです。」
○記念講演「ネオリベ文化に抵抗する教育」
白井 聡さん(京都精華大学)
「大学は大衆化しファミレスと同じになった」「教育を殺しているものの正体は消費社会」「教育問題が消費中毒者と政治家のオモチャになっている」「政治権力は国民が無知・無気力・無関心であることを望んでいる」と指摘し、「消費社会に抗する最大限の倫理として『愛の回復』を」と訴えました。
<分科会> 5日(金)午後、6日(土)、7日(日)午前
教科別、教育課題別の24分科会で、全国の教育実践の発表や意見の交流がなされました。どの分科会においても、活発な討論が展開されました。静教組から参加したリポーターは静岡のとりくみを発信するとともに、質疑討論に積極的に参加し全国の仲間と交流することで、研究を広めたり深めたりしました。また子どもを主体とした静岡の教育実践は高い評価を受けました。
リポーター以外に、支部役員の参加や一般参加も多く、静岡県から総勢102人の参加がありました。また、「外国語教育」分科会において鈴木博久さん(磐周支部)、「数学教育」分科会において黒羽峡太郎さん(志太支部)、「自治的諸活動と生活指導」分科会において川合雅哉さん(駿東支部)が司会を務めました。
分科会 | リポーター | 支部 | 分会 |
---|---|---|---|
日本語教育(文学・説明文・言語) | 安間 弘行 | 磐周 | 袋井南小 |
外国語教育・活動(小学校) | 影山 豪 | 清庵 | 清水飯田小 |
外国語教育・活動(中学校・高校) | 原田 知哉 | 東豆 | 多賀中 |
数学教育(小学校) | 若宮 誠司 | 賀茂 | 稲取小 |
理科教育 | 中澤 祐介 | 磐周 | 南部中 |
美術教育 | 島口 直弥 | 浜松 | 芳川北小 |
音楽教育 | 松本 美紅 | 浜松 | 篠原小 |
保健・体育( 保健 ) | 佐野 知子 | 志太 | 島田二小 |
保健・体育( 体育 ) | 守谷 洋紀 | 榛原 | 本川根小 |
技術・職業教育(技術教育) | 秋山 友コ | 志太 | 大洲中 |
幼年期の教育・保育と連携・接続 | 大石 典子 | 志太 | 六合小 |
インクルーシブ教育 | 西村 友美 | 清庵 | 清水興津中 |
両性の自立と平等をめざす教育 | 飯田 千広 | 湖西 | 鷲津小 |
平和教育 | 松田 美代 | 静岡 | 井宮小 |
メディア・リテラシー教育と文化活動 (メディア・リテラシー教育・学校図書館) |
工藤 裕平 | 東豆 | 八幡野小 |
カリキュラムづくりと評価 | 瀬戸 武生 | 駿東 | 高根小 |
地域における教育改革とPTA (民主的な学校づくり) |
山梨 泰代 | 清庵 | 清水江尻小 |
地域における教育改革とPTA (過密・過疎・へき地の教育) |
宮地 弘悦 | 磐周 | 富士見小 |
教育条件整備の運動 | 飯塚 敏弘(代理) | 沼津 | 第五小 |