第2106号2021年9月25日
私たち組合員の声を届ける浜松市人事委員会要請行動

私たち教職員を含めた公務員の賃金等は、県・政令市人事委員会の勧告に従い条例化されることで決定されます。そのため、私たちの待遇を改善するためには、私たちの思いをもとにした勧告を引き出すことが重要になります。

浜松教組は、8月25日(水)に浜松市人事委員会に対して、要請行動を行いました。

  • 長時間勤務の是正・多忙な勤務の解消について
  • 時間外勤務と教職調整額について
  • 定年延長について
  • 誰もが働きやすい職場環境等について

の4点について学校現場の現状や課題を伝えながら、要請しました。

長時間勤務の是正・多忙な勤務の解消について

勤務実態調査(浜松教組組合員対象、6月実施)の結果をもとに、要請しました。現在も時間外在校等時間の平均が月60時間であり、あまり改善が見られないことや、持ち帰り業務を行っている教職員が多い実態を伝えました。

時間外勤務と教職調整額について

教員は、時間外勤務手当が出ない代わりに教職調整額4%が支給されています。これは、時間に換算すると8時間分にあたります。しかし、浜松教組組合員の時間外労働は、月あたり平均60時間であり、実態に合っていないことを伝えました。

定年延長について

定年延長に向けて、浜松市でも条例化がすすめられることになります。教職員の特殊性・職務の困難性を伝えながら、多様な働き方や賃金水準の確保、計画的な採用計画などを求めました。

誰もが働きやすい職場環境等について

誰もが働きやすい職場環境にするためには、休暇等の充実が必要です。その1つとして、不妊治療休暇の新設を求めました。また、教職員は職務の特殊性から、行政職員に比べ部分休業や育短などが取得できていない実態を伝えました。

私たち教職員は、子どもたちのため、豊かな教育のため、それぞれの職務に邁進しています。しかし、多様化する教育課題への対応や感染症対策などで、心身ともにギリギリの状態で勤務している方が多いのではないでしょうか。そのため、勤務条件の改善につながる勧告が必要です。例年では、9月から10月にかけて、静岡県や静岡市・浜松市の人事委員会が、勧告を行っています。よりよい勧告を引き出せるよう、引き続き要請・交渉を行っていきます。

※ 静教組と静清教組の要請行動の様子は、後日、掲載します。