第1926号2014年2月10日 
全国の仲間と実践交流! 日教組第63次教育研究全国集会開催 静岡から99人が参加

1月24日(金)から26日(日)の3日間、滋賀県において日教組第63次教育研究全国集会が開催され、3000人をこす教職員や一般参加者が集いました。静岡県からは、第63次教育研究静岡県集会の各分科会において選出された24人の全国教研リポーターが、全国の仲間と実践交流をしました。

<全体集会> 24日(金)午前

○加藤良輔中央執行委員長 あいさつ

今日、様々な場面で教育が語られるとき、私は危惧を覚える。「子どもたちの心情や実態」に立脚し、子どもたちの一つ一つの「気づき」を大切にするのではなく、一定の価値観や大人の論理を教え込む。そんな考え方が広まっていないだろうか。「子どもの権利」としての教育ではなく、「国家」の意思としての教育が前面に出ていないだろうか。私たちは、学校現場からの実践の高め合いの中から、教育を創り上げていきたいと思う。

○記念講演「グローバル化時代における次世代育成ビジョン転換の課題」

リヒテルズ直子さん(オランダ教育・社会研究家)

オランダの教育は、「個別のニーズ」に応じ、「個性」を育て、自立と責任、他者の尊重と共生を強調してきた。「教える・習う」から「学ぶことを学ぶ」学校にするためには子どもたちの学びを活性化することが必要であり、子どもたちをアクティブにさせる授業の企画や学びの環境が重要である。そうすることで、違いを認め合い自分は全体のために何をしていくか考え、行動できる人になる。

<分科会> 24日(金)午後、25日(土)、26日(日)午前

教科別、教育課題別の25分科会で、全国の教育実践の発表や意見の交流がなされました。どの分科会においても、活発な討論が展開されました。リポーターは静岡のとりくみを発信するとともに、質疑討論に積極的に参加し全国の仲間と交流することで、研究を広めたり深めたりしました。また子どもを主体とした静岡の教育実践は高い評価を受けました。

正会員以外に、支部役員の参加や一般参加も多く、静岡県から総勢99人の参加がありました。また、「外国語教育」分科会において鈴木博久さん(磐周支部)、「数学教育」分科会において小林冬樹さん(清庵支部)、「自治的諸活動と生活指導」分科会において杉山寛子さん(駿東支部)が司会を務めました。