
第1925号2014年1月25日
26万筆の重みを受け止め最善の努力を 〜静教組の要請に川勝知事〜
豊かな教育環境の実現を求める知事要請
12月9日(月)、鈴木伸昭静教組執行委員長は、池冨彰連合静岡会長、佐野愛子県議会議員らとともに川勝平太知事に対し豊かな教育環境の実現を求める要請を行いました。安倍徹県教育長も同席しました。
10月〜12月にかけて行った、豊かな教育環境の実現を求める署名活動では、県下各地で多くの方々にご賛同いただき、262,960筆を集めることができました。26万を超える多くの筆数を集められたことは、教育署名活動が12年間をかけて浸透してきたこととともに、それだけ多くの県民の方々が私たち静教組・連合静岡のとりくみに期待していることを表していると思います。その署名を、鈴木委員長から川勝知事に手渡しました。
鈴木委員長は、静教組組合員だけではなく、地域住民であり子どもの保護者でもある働く仲間の皆さんから集められた署名は、今回の26万筆を加えると12年間で288万筆を超え、その趣旨に賛同される方は年々増えている現状を話し、静岡式35人学級の維持・改善、低学年支援事業の継続、非構造部材の耐震化など署名にある要求事項に沿って、教育環境整備を訴えました。特に、低学年支援事業については、保護者・教職員ともに評価の高い事業であることから、子どもたちの安定した生活習慣、学習習慣の定着を図るためにも何らかの財政措置をするよう強く求めました。
池冨会長からは、「県内の子どもたちの教育環境整備は、学校関係者だけでなく県民全体として支えていくべき課題であると捉え、連合静岡としてこの教育署名を毎年行っている。若者の雇用環境が厳しい中、働くものの権利などの基本的な知識があれば、解決できる問題も多い。義務教育段階から職業観や勤労観を育むための教育を推進していくことが重要であると考えている。」と力強い後押しの言葉がありました。
川勝知事は、「少人数学級については、子どもたちが学ぶ環境を整備していく上でとても重要な施策であることから、県として単独で教員を配置し、義務教育のすべての学年の35人学級編制を全国に先駆けて実現させた。しかし、国の定数改善が思うようにすすまない中、静岡式35人学級の実施に見合う十分な教員配置がなされていないことから、各学校で教員の不足が大きな問題となっていることは承知している。財政的な課題もあることから、地域人材の活用など、学校に多くの人が関わることで人手不足の解消につなげていきたいと考えている。学校現場において困ったことがあれば、どんどん要望をあげてもらいたい。」と話しました。
佐野県議からも、学校現場における教職員不足の実情について具体例をあげながら説明があり、教育への予算措置について知事を後押しする言葉をいただきました。
忌憚のない意見交換を通して、静岡県の子どもたちのためによりよい教育を推進したいという思いを共有することができました。
