
第1923号2013年12月25日
子どもたちにどのような力を付けていくべきか 第2回三者連絡協議会開催

2013年12月5日(木)、静岡市立森下小学校を会場に、第2回静岡県三者連絡協議会を開催しました。静岡県PTA連絡協議会・静岡県校長会・静岡県教職員組合の22人が参加しました。
全体会では、渡邉勉県校長会長から『学力調査のことが問題になっているが、本質を見失わないことが大切。中心は授業である。』と話がありました。
森下小学校の施設見学・授業参観を行った後、3つのグループで分散会を行いました。分散会では、『今、子どもたちにどのような力を付けていくべきか』をテーマに、学力向上について校長、教職員、保護者のそれぞれの立場から多くの意見を出し合いました。
校長会
- 学力は「基礎基本の定着」「活用(思考・判断・表現)」「学ぶ意欲」と定義されている。家庭と学校は両輪。チームでやっていきたい。
- 「集団で学ぶ」「集団を学ぶ」は家庭ではできない。付けたい力を明確にして、バランスを取りながらとりくむ事が大切。
- 子どもに寄り添った授業にするためには、学びの意欲化が不可欠。すべての教員が共有することをめざしていかなくてはならない。
PTA
- 大学に行くことだけが素晴らしいのではない。よい大人にしたいから子育てをしている。先生は、どんな大人にしたいかデザインし、ブレないでほしい。
- テストの傾向と対策をしっかりしたところが成績が良いのではないかと考えられる。順位ではなく、教育の本来の目的に立ち返るべき。
- 「社会に出てどうやって生きるか」が重要。点数をあげる以上に、人間力やコミュニケーション能力をつけていく方が大事。
静教組
- 「国語が好きだ。」が少ないのが大きな課題。「好き」が増えれば力も付いてくる。「好き」が増えるしっかりとした授業づくりをしなくてはならない。
- 静岡の教員のすすむ方向は間違っていない。テストの点を上げることが学習の動機づけにならないよう、方向性を変えずに、やり方を考えたい。
- 思春期ではよりよい学校生活が学力につながるので、その指導も大切。子どもたちと向き合う時間を増やすため、教員の数を増やす運動をすすめたい。
最後の全体会では、経営者でもある澤西一良県P連会長が、「経営者として『新しい価値の創造』『人格の形成』を理念にしてきた。夢をもつこと、ブレないことが大切。」と締めくくりました。
