
第1919号2013年10月25日
子どもたちにしあわせな未来を ―守ろう 平和・人権・教育―
第38回母と女性教職員の会静岡県集会
「第38回母と女性教職員の会静岡県集会」が、10月12日(土)湖西市立新居小学校で開催されました。県内各地から、保護者・教職員・退職された女性教職員など、男女合わせて総勢420人が参加し、保護者代表の内山益巳実行委員の言葉で集会が始まりました。
全体会では、鈴木伸昭執行委員長が、人種差別撤廃と公民権運動に尽力したマルティン・ルーサー・キング牧師と後に「公民権運動の母」と呼ばれたローザ・パークスさんの話を例に挙げ「社会を動かし、社会を変えるきっかけは一人の勇気ある行動からも生まれ得ることを歴史が私たちに教えてくれる。」「このような趣旨をもった場をいくつも作り、重ねていくことが差別や偏見のない健全な人権意識を醸成していくための一つの方策ではないか。」「いろいろな人と対話を重ねながら、子どもに対する大人としての接し方、大人自身の生き方、そういったものをいつも考えていることが大切だと思う。」と述べました。また、来賓を代表して、山下宗茂湖西市教育長と佐野愛子県議会議員が挨拶をしました。
内田県女性部長は、基調提案の中で、「子どもたちは私たちに希望を与えてくれる存在。子どもたちが夢と希望に満ちた豊かな未来へ向けて自分の足で歩いて行けるよう、私たちの手で支えていきましょう。」と呼びかけました。
その後、講談師の宝井琴桜さんが、「女もいきいき 男もいきき」という演題で講演をしました。
午後は、「保護者と教職員のむすびつき」「両性の自立と平等」「平和国際連帯」等、参加者が13の分科会に分かれて活発な意見交換をしました。
講演「女もいきいき 男もいきいき」
宝井琴桜さん
宝井さんの講演は、架空の山下家とその家族のまわりの人々が直面する「子育て」「介護」について、講談として語られるというものでした。
「男性が息子・夫・父としてどのようにして子育てや介護に関わっていくのか」「職場の中でキャリアを諦めずに働きながら子育てをするには」「家族の中での役割分担」など、ともすれば固い話になりがちな男女共同参画について、ごく一般的な「山下さんち」を舞台にしていたため、登場人物が怒ったり、困ったりする場面を通して、参加者自身も妻や夫、娘や息子、そして孫をもつ祖母など、登場人物のそれぞれの立場に自分を置き換えて「自分ならどうする?」と考えることができました。時に笑いあり、時にしんみり考える場面ありのあっという間の1時間半となりました。また、「講談」に初めて接する参加者の方も多く、「他の講談も聞いてみたい」「山下さんちは今後どうなるのかしら?」と男女共同参画という視点で考えるだけでなく、日本の伝統文化に触れる貴重な体験の場となりました。
