
第1918号2013年10月10日
国際的な視野で教育改革を!
−オーストラリア教育組合ビクトリア支部との交流−
8月には、静教組がオーストラリア教育組合(AEU)を訪問しましたが、今度は、メレディス委員長を団長とするAEUの組合員17人が来静しました。静岡県教育委員会表敬訪問、静教組との教育協議会、ホームステイ、学校訪問等を行い、様々な形で交流を深めました。
9月25日(水)に開催した教育協議会では、AEU・静教組の組合員以外にも、県PTA連絡協議会や県校長会の代表者が参加しました。静教組からは「静岡県における教育の現状と課題」、AEUからは「ビクトリア州における教育の実態について」基調提案をした後、協議をしました。いじめへの対応、道徳教育や学力テストなど、国は違っても共通に抱える課題について、積極的に情報交換ができました。
オーストラリアの教育実態 〜ジャスティンAEU副委員長基調提案より〜
オーストラリアの教育制度
オーストラリアは、6つの州(state)と2つの準州(territory)の政府も一定の権限をもっている。教育は州の管轄だが、予算は連邦と州の両方がもっており、8つの異なった教育システムが存在している。
しかし、国レベルでの統一カリキュラムの設置や学力調査の実施もされている。AEUは生徒の成績を用いた学校評価ランキングについて、生徒、教員、学校の名誉を守るよう求め、政府と交渉している。
ゴンスキー・レポート (教育予算配分の見直し)
すべての生徒が住む場所や通う学校に関わらず国際的基準に照らして平等な教育を受けられるようにするための連邦政府による報告書。学校予算の大幅な増額が勧告される。この報告の実現に向け、AEUは運動をすすめている。
静岡県における教育の現状と課題 〜関口静教組執行委員基調提案より〜
少人数学級(35人学級)
いじめ・体罰問題
外国語活動
道徳の教科化
全国学力・学習状況調査
ホームステイで心と心の交流

9月26日(木)から29日(日)までAEU組合員はホームステイを経験しました。今回は東部ブロックで受け入れをしていただきました。各地区それぞれの駅でホストファミリーの方々と出会い、緊張していたAEUのみなさんも和やかな雰囲気でホストファミリー宅に向かいました。
9月27日(金)には、学校訪問をしました。授業参観や子どもたちとの交流をしながら、日本の教育現場を体験しました。自己紹介やオーストラリアの紹介、外国語活動の授業参加などを通して、充実した1日を過ごしました。
週末はホストファミリーと過ごしました。別れの場面では、写真撮影をしたり、抱き合ったりして別れを惜しむ姿があり、思い出に残るホームステイになったようです。
