
第1917号2013年9月25日
「男らしさ」「女らしさ」より「自分らしさ」が大切!
第1回男女共同参画推進委員会 開催

9月7日(土)、静岡県教育会館において、第1回静教組男女共同参画推進委員会が開催され、各支部2人の推進委員が参加しました。
(議事)
組織確立に関する件の提案があり、水野晃さん(志太支部)が男女共同参画推進委員長に選出されました。また、活動方針が承認され、「第3次静教組男女共同参画推進行動計画」の推進等が確認されました。
(講話)
藤枝市立青島北中学校教諭の山下泰さんから講話がありました。「男女共同参画〜授業例あれこれ〜」という演題で、授業形式の講話でした。いかに子どもたちに男女共同参画社会について考えさせるかという内容でした。
(分散会)
三つの分散会に分かれ、静教組男女共同参画推進行動計画の3本柱の一つ「学びづくり」に視点をおいて話し合いを行いました。講話を聞いた感想や支部でのとりくみの様子、今後の推進計画等について意見交換をしました。また、講師に対して積極的に質問が出され、学習を深めました。
「男女共同参画〜授業例あれこれ〜」
藤枝市立青島北中学校
教諭 山下泰さん

(一部紹介)
【授業案(1)】『いろいろな仕事(ジェンダー)』
- 「なりたい職業ベスト10」を男女別に表示
- 黒板の「男女」の表示を入れ替える
- みんなどう思うかな?え?変?どうして?
- 最近、このような人たちが増えてきている。
女性…消防士、大工、大型トラックの運転手etc
男性…保育士、看護師、家庭科専門の教員etc - このような仕事をする人たちが増えてくると、
・自分の好きなことや個性を生かせる
・選択の幅が広がる
【授業案(2)】『テレビ・雑誌とわたしたち』
- 畳の部屋ではスリッパを脱ぐのは当たり前
「当たり前」は誰かに教えてもらったこと - 家族以外で「当たり前」を教えてくれるテレビや雑誌について考えてみよう
- 「キテレツ大百科のオープニング」を見る
・女の子は料理を作る
・男の子は戦い、冒険 - 次にマンガ雑誌から何を教わるのか見てみよう
「少女マンガ」「少年マンガ」の2種類を班で見る → 班で感じたことを発表 - 性別による枠はテレビや雑誌の「隠されたメッセージ」によって育てられていることに気付く
=参加者の声=
- 自分の意識の中で、まだまだ男女を区別していることが多いことに気付かされた。子どもたちへ授業をしていく前に、まずは自分の意識改革が大切だと思った。
- 「男とは・・・女とは・・・」ではなく、「自分らしさ」が大切であり、様々な見方をすることが大切だということがわかった。
- 「男女が互いに力を発揮するために、身近の細やかな区別をなくしておくこと・・・」という表現はとても納得できるものだった。本質を知るということはとても大切だと感じた。
- 子どもたちに「男女にこだわらない方が自分たちの未来は広がり、生きやすさにつながる」ことを授業を通して教え続けていくことは、とても価値あることだということを再確認できた。
