第1916号2013年9月10日号
「平和・人権・命」の大切さを考える

沖縄平和学習の旅

静教組青年部では、「平和学習の旅」として沖縄と広島を隔年で訪れています。2013年度は「沖縄平和学習の旅」。本部・支部合わせて19人の団員が参加し、平和・人権・命の大切さについて学んできました。

主な日程
8月14日 教育関係戦没者慰霊室 参拝
8月15日 嘉数高台(沖縄戦跡&普天間基地)〜沖縄国際大学(ヘリ墜落現場)〜カデナ道の駅 オスプレイ抗議集会参加〜チビチリガマ〜シムクガマ〜ヌチシヌシガマ
8月16日 南風原陸軍病院壕跡〜アブチラガマ〜摩文仁の平和公園(韓国の塔・平和の礎・静岡の塔・平和祈念資料館)〜ひめゆりの塔〜魂魄の塔・米須海岸
【4つのガマ】

沖縄では本土のような防空壕を掘らず、昼間は天然の鍾乳洞に隠れて生活していました。この鍾乳洞を「ガマ」といいます。今回の旅では、特徴的な4つのガマに入りました。避難民が「集団死」を選んだチビチリガマ、避難民みんなが米兵にとらわれ無事だったシムクガマ、避難民が助かり更に新しい命が生まれたヌチシヌジガマ、陸軍病院の分院だったアブチラガマと、それぞれで起こった事実を知り、「平和」とは何かを深く考える学習となりました。

【現在の沖縄】

沖縄島の約20%は、米軍基地です。基地からは哨戒機や戦闘機が爆音をあげて飛び立ち、事故の多いことで知られるオスプレイが配備されています。沖縄国際大学にヘリが墜落した際には、米軍が付近を封鎖し、日本の警察には捜査をさせなかったそうです。米兵による犯罪も後を絶ちません。

沖縄は、現在も「平和」ではないことを感じました。

【オスプレイ抗議集会】

嘉手納基地に隣接した「安保の丘」で、基地の撤去とオスプレイの配備撤回を求め、オスプレイ抗議集会に参加しました。基地があるために、現在も安心して暮らせない沖縄の現状を知ることができました。

【参加者の声】
  • 「“平和”とは何か?」正直今でも上手く言葉で言い表せないが、深い意味のある言葉だと感じた。二文字の中には今までの歴史や人々の願いも含まれているのではないかとも思った。
  • 戦争の記憶を風化させないためにも、目で見て耳で聞いてその場の空気を肌で感じた今回の経験を一人でも多くの人に伝える義務があるのではないかと考える。
  • 戦争というものの存在、軍隊というものの存在、そして日本にとって沖縄とは何なのか。現地で考えさせられたものは、あまりにも深い。「今」と向き合いながら、その答えを今後も探っていきたい。