第1911号2013年6月25日
委員長・県P連会長対談 〜学校は人と人がつながる場〜

6月7日(金)に静教組委員長室において対談を行いました。PTA活動を通した、保護者と学校との連携のあり方について、それぞれの立場からの2人の思いが語られました。

澤西:

それぞれの学校で、何が問題で何をやっていかなくてはならないかということを、PとTが一緒になって二人三脚でやっていきたいと思っています。ただ、お母さんが家にいる時代ではなくなって、両親が共働きをする状況で、PTAのあり方を考えていかなくてはいけないと思います。

鈴木:

ここしばらく、新聞でもPTA活動への参加は任意でよいのではという話題が出ています。そういう流れが広まらないようにしたいと思っています。

澤西:

最初からPTAを受け入れないスタンスでいられるのが一番困ります。その家の子は、PTAにかかわる行事は出なくてもいいのかということになります。自治会に入らない場合と同じことです。

鈴木:

学校は人と人がつながる場所です。そういう発想は避けたいですね。

澤西:

給食費の未納問題と同じで、一部で例外を認めてしまうと「なんだ、やらなくていいのか」と、次の年に何十倍にも増えることにならないか心配です。

鈴木:

「PTAの活動は保護者のみなさん全員と教員でやるものです。やり方はみんなで考えていきましょう。」という考え方でないと、子どもたちにとっても決していいことではないです。柔軟に見直していく部分も必要ですが、しっかりと引き継いでいくものは必ずあります。

澤西:

子どもたちとのかかわりについては、例えば特別な支援が必要な子がいる地域で、その子に対して、PTAとしてどのようにかかわればいいのか悩んでいるという話もあります。

鈴木:

まずは学校が主導して果たすべき役割ではありますが、保護者の側にいろいろな考え方があるので、それによって学校の対応も変わります。学校から「こうしてください」とはなかなか言いにくいですし、PTAもかかわりにくいですね。

澤西:

問題行動が多いから地域で見回りをしようといった事例とは違って、難しいです。どうやって解決していけばいいのか手探りの状態です。第三者機関も必要だと思います。

鈴木:

学校だけでもできないし、保護者だけでも限界があります。上手に連携をとっていかないと子どもや保護者が孤立してしまう可能性があります。誰かがアドバイスしたり支えになったりすることが大切で、学校、保護者、第三者機関のいずれかで、誰かがかかわれるように、連携を図っていかなくてはいけません。