
第1879号2012年2月25日
男女共同参画への確かな歩みを 2011年度第2回静教組男女共同参画推進委員会開催

2月5日(日)、清水テルサ(静岡市)において、「男女共同参画に向けたとりくみの工夫と推進体制づくり」をテーマに、第2回静教組男女共同参画推進委員会(推進委員長:左右田恭伸さん〔浜松支部〕)が開催されました。各支部から、推進委員として男女1人ずつが参加しました。
午前の全体会では、佐野愛子県議の講話や学習会等が行われました。
佐野県議は、日本は国際的に見て女性の社会的地位が低いことから、これまで以上に意思決定機関への参画をすすめていく必要があると話しました。また、子どもの男女共同参画の視点が家庭や地域にも広がっていくことを意識し、教職員として日々のとりくみを大切にしていくよう、呼びかけました。
学習会では、男女共同参画推進に関する基調報告と実践報告、支部の推進体制づくりについての提案がなされました。
基調報告では、男女共同参画をとりまく日本や静岡県の状況と、組織づくり・学びづくり・職場づくりの視点から男女共同参画推進についての報告がなされました。組織づくりに関しては、男女共同参画推進委員会を設置している支部は2010年度から4支部増えて12支部となったことが示されました。学びづくりに関しては、静教組が行った「2011学校現場をジェンダーの視点で見直すための調査」から、男女共同参画に関する授業の実施率や県配付の副読本の周知率が低いことが示されました。職場づくりに関しては、県内において割合が最も高いとされる小学校でも女性校長は17.7%(小学校における女性教職員の割合は59.2%)にとどまっている状況であることが示されました。これらのことから、支部や分会での組織づくり、男女共同参画の視点に立った授業実践、意思決定機関への女性参画が課題となっていることが確認されました。
次に、沼津支部の秋山依利子さんから「男女共同参画の意識を広げよう」と題し、支部の男女共同参画推進のとりくみについて実践報告がありました。秋山さんは、リポーターとして参加した全国教研で感じたことも踏まえ、授業の積み重ねや組織的なとりくみが重要であると話しました。また、未だ残っている性別役割分担意識を変えていくためにも、両性がともにとりくむことや家庭へ啓発していくことが課題であると指摘しました。
最後に、委員会事務局から、支部の推進体制づくりに向けての提案がありました。2012年度の支部推進体制を考える際の参考となるよう、組織づくりの重要性や推進方法が示されました。
午後は、午前の提案を受け、3つのグループに分かれて分散会が行われました。各支部でのとりくみ状況を報告し合うとともに、今後のとりくみについて意見交換をしました。
参加者の感想
- 支部によってとりくみは様々ですが、それぞれ少しずつ前にすすんでいる感じがしました。今後の日本をつくる上で大切なとりくみだと思います。各種会合で、男女共同参画の意義を伝えたり広めたりすることが、支部としての課題です。
- 学校における男女共同参画は、意識すれば毎日の生活の中でもできると思っていました。秋山さんの実践を聞き、具体的なとりくみの必要性を感じました。
- お話を聞いて現状に危機感をもちました。男女共同参画の社会をすすめていくということは、男女がともに働きやすい職場をつくっていくことだと改めて感じました。労働安全衛生体制づくりにむけて、支部・分会をあげてとりくむ必要があると思いました。
