
第1875号2011年12月25日
豊かな教育環境の実現を求める知事要請
266,956人の県民の思いを県知事に届けました

12月14日(水)、鈴木伸昭執行委員長は、吉岡秀規連合静岡会長、佐野愛子県議会議員とともに、川勝平太知事に対し、豊かな教育環境の実現を求める要請を行いました。県教育委員会から、安倍徹県教育長も同席しました。
10月〜12月にかけて行った、豊かな教育環境の実現を求める署名活動では、県下各地で多くの方々にご賛同いただき、昨年よりも12,000筆近くも多い266,956筆を集めることができました。この筆数はこれまでで最高であり、教育署名活動が10年間をかけて浸透してきたこととともに、それだけ多くの県民の方々が私たち静教組・連合静岡のとりくみに期待していることを表していると思います。その署名を、鈴木委員長から川勝知事に手渡しました。
鈴木委員長は、「35人学級の早期完結を始め、豊かな教育環境の実現を求めるこの署名は、静教組だけのとりくみではなく、その半数は労働組合の皆さんの協力によるものです。地域住民であり、子どもの保護者でもある労働者の皆さんが、静岡県の教育をぜひよくしてもらいたいと思っています」と、署名に込められた思いを話し、教育環境整備を訴えました。また、「昨今の教員の問題を厳粛に受け止め、静教組も襟を正し、撲滅と信頼回復に努めます。知事からは教員に対する信頼をいただいているので、肝に銘じて頑張りたいと思います」と決意を述べました。

川勝知事は、静岡県の教育について「全体的にうまくいっていると思う」と評価するとともに、「すべての子どもたちをしっかり教育しなければならない。そのためには、人材を育てることに尽きる。例えば、博士号をもっている理科教員を小学校に配置することで、科学技術に対する子どもの関心をさらに高めることができる。また、『有徳の人』を育てる側が『有徳の人』になるという自身の努力がなければ、育てることはできない」と人づくりへの強い思いを語りました。また、安倍教育長に対して期待と激励の言葉がかけられました。
吉岡会長からは、「連合静岡として毎年定例で行っている署名は、この教育署名だけである。この活動を通して、私たち労働組合の役員は毎年学校を訪問し教育現場を見ることにより、教育に対する意識が高まり、県民全体の課題として署名への協力が増えてきた。静岡県では大変よい運動を行っている」と力強い後押しの言葉がありました。佐野県議も、35人学級編制のさらなる推進・充実等を訴えました。
短時間でしたが、静岡県の子どもたちのためによりよい教育を推進したいという思いを共有し、忌憚のない意見を交換することができました。
