第1855号2011年2月25日
男女共同参画への確かな歩みを 2010年度第2回静教組男女共同参画推進委員会開催

2月5日(土)静岡県教育会館において、「男女共同参画に向けたとりくみの工夫と推進体制づくり」をテーマに、第2回静教組男女共同参画推進委員会(推進委員長:寺尾正幸さん〔志太支部〕)が開催され、各支部の推進委員2人ずつが参加しました。

学習会に先立ち、佐野愛子県議から、現在作成中の第2次静岡県男女共同参画基本計画について説明がありました。県は、「『あらゆる分野で女性が活躍できる環境の整備』〜女性が活躍する社会は、男女にとって暮らしやすい社会〜」を実践目標として、男女共同参画をすすめていくということです。

学習会では、男女共同参画推進に関する基調報告と実践報告、支部推進体制づくりに向けての提案がなされました。

「男女共同参画の現状」についての基調報告では、静教組における男女共同参画の現状を組織づくり・学びづくり・職場づくりの3つの面から捉え、課題を明らかにしました。組織づくりに関しては、女性の役員参画率が支部段階では16.1%(静教組目標30%)であること、男女共同参画推進委員会を設置している支部が約半数であること等が示されました。学びづくりに関しては、男女共同参画の授業のとりくみが約7割であること、職場づくりに関しては、県内の女性校長の割合は小中高とも低く、最も割合の高い小学校でも15.9%であることや2009年度末退職者のうち女性の65.7%が定年前退職者であること等が報告されました。

次に、磐周支部の櫻井浩子さんから「支部の男女共同参画推進のとりくみ」について実践報告がありました。櫻井さんは、正会員として参加した全国教研で感じたことも踏まえ、未だに「男だから」「女だから」という固定観念が残っていること、家庭への啓発が必要であること、両性がともにとりくむことが大切であることを課題として挙げました。

最後に、事務局から、支部の推進体制づくりに向けての提案がありました。2011年度の支部での推進体制を考える際の参考となるよう、支部内の組織づくりや推進方法、とりくみ内容例等を具体的に示しました。

学習会を受け、3つのグループに分かれて分散会を行いました。各支部でのとりくみ状況を報告し合うとともに、今後のとりくみについて意見交換をしました。

参加者の感想

  • 各支部のとりくみ状況や工夫を知ることができ、大変参考になりました。支部としては、推進体制の確立と各分会での授業実践の面で、広がりがまだまだです。他支部の役員の考えを聞くことのできる貴重な機会でした。
  • 私たちが男女共同参画をすすめていくんだという気持ちをもちました。特に、学校において子どもたちにどんな教育をしていくかが重要だと思います。これからの社会が性別に関係なく個を尊重できる社会となるよう、教員としてできることを考えたいです。
  • 男女共同参画の考え方を、授業だけでなく、教職員の仲間、または保護者などへ広めていくとりくみが重要であると感じました。