第1854号2011年2月10日
子どもたちの豊かな育ちをめざして 第2回三者連絡協議会開催

2010年12月14日(火)、静岡市立葵小学校を会場に、第2回静岡県三者連絡協議会を開催しました。静岡県PTA連絡協議会・静岡県校長会・静岡県教職員組合の27人が参加しました。

まず、全体会において、校長会からの問題提起として、来年度の教育課程編成に向けてのある小学校でのとりくみが紹介されました。新学習指導要領完全実施に対応するために、重点目標の見直し、子どもと向き合う時間の確保、言語活動の充実、外国語活動の充実、道徳教育の充実に重点を置いていることが説明されました。

葵小学校の校舎内見学・授業参観を行った後、3つに分かれて分散会を行いました。分散会では、校長会からの問題提起を受けて意見交換をし、次のような意見が出されました。

校長会
  • かけがえのない子どもを大人にするために、どのような力をつければいいか。子どもを育てるのは、学校と保護者の共同作業であり、目標が同じになっているとうまくすすめられる。学校の方針を保護者にわかってもらいたいが、その時間がないのが問題である。
  • 学校は意図的に教育する場であり、良書を与えることが大事である。
  • 世の中全体で「ゆとり」という言葉が消えつつある。子どもが犠牲になっている。また、個人情報の取り扱いのため、教員が学校に長時間いる状況がある。
PTA
  • 学力も大切だが、10年、20年たっても、よい人間でいてほしい。「知・徳・体」の順番ではなく、「徳・知・体」とし、徳を重視したい。
  • 保護者同士のコミュニケーション、つながりが大切である。
  • 子どもも多忙である。寝るのが夜遅いので、朝起きられない。1年を通じて毎日たいへんである。
  • 学校の中で、「コミュニケーション」を大切にしてほしい。心の教育を望む。
静教組
  • 立場の違う人たちが集うことで、理解が深まっていく。
  • どういう子どもを育てていくか、何を大切にしていくかを共有していくことが大切である。子どもがどういう人間になりたいか、どう自己表現していくか、ぶれないものをみんなで共有していくべきである。

最後の全体会では、静教組加藤執行委員長が「このような対話を続けていくことが大切である。」と述べ、県P連の山本会長が「学校・家庭・地域が手をつないだ輪の中で子どもたちを育てていきたい。」と締めくくりました。