
第1852号2011年1月10日
豊かな教育環境の実現を! 25万筆を超える署名を川勝知事に届けました

12月7日(火)、加藤典男静教組執行委員長は、吉岡秀規連合静岡会長、佐野愛子県議会議員らとともに川勝平太知事に対し豊かな教育環境の実現を求める要請を行いました。その場には、安倍徹県教育長も同席しました。
10月〜12月にかけて行った教育環境整備を求める署名活動において、県下各地で多くの方々にご賛同いただき、昨年よりも約8,000筆多い255,321筆を集めることができました。その署名を、加藤委員長から川勝知事に手渡しました。
冒頭、加藤委員長は、教育の様々な施策の推進、中でも静岡式35人学級編制の推進について、知事に対して感謝の意を表すとともに、3つのことについて特に要請しました。1つ目は、35人学級編制及び新学習指導要領実施に伴う授業時数増に対応するため、必要な教職員の数を増やしてほしいということ。2つ目は、国の35人学級編制が導入されても、小学校低学年学級支援充実事業において配置されている支援員を継続してほしいということ。3つ目は、特別支援教育や小規模校での教育、外国人児童生徒への教育という、配慮を必要とする子どもたちの教育に充実した策を立ててほしいということです。25万余の署名の意を汲み、前向きなとりくみをお願いしたいと、強く訴えました。

それに対し、川勝知事から、「当初は2016年度までに実施する予定だった35人学級編制を、前倒しして2013年度までに実施することにした。その場合も、できることなら前倒ししてすすめる。支援員の配置、特別支援教育等の充実もゆるがせにできないことである。この3つのことについては、最優先事項としてすすめていく。」という力強い言葉がありました。また、「予算がないから人をつけられないのではなく、何とかして人をつけていくことが大事である。それが一番のポイントだ。教育は、県を挙げてやることである。お金をどう使うか、それは『人づくり』に尽きる。」と話しました。
吉岡会長からは、「静岡県の教職員はまじめで、すばらしい。教育はとても大切なことだ。」と後押しの言葉がありました。佐野県議も、「25万を超える署名を持って来るところは他にはない。これは、県民総意の要求内容である。」と訴えました。
加藤委員長らの熱い訴えに対して、知事はたいへん理解を示し、教育への前向きな姿勢を明確にしました。話し合いは、時折笑いがこぼれる和やかな雰囲気の中で行われました。この日は県議会12月定例会が行われており、議会の休憩時間中を利用しての知事要請でしたが、限られた時間を最大限に使って、たいへん充実した、手応えのある要請を行うことができました。
