
第1839号2010年6月25日
子どもたちの健やかな成長を願って (県PTA会長との会談)

会長2年目を迎えた県PTA連絡協議会の山本光廣さんと加藤典男委員長が、6月10日(木)、静教組委員長室にて会談を行いました。家庭・地域・学校がそれぞれの役割を見直し、連携し合うことの大切さが再確認された会談でした。以下に要旨を紹介します。
加藤:
最近の学校教育について、感じていらっしゃることがありますか。
山本:
学力と心の教育のどちらにおいても、学校に寄りかかりすぎていると思います。私は心の問題についてとりくみたいと思っています。今年は、それを具体的なとりくみにしたいと思っています。
加藤:
学校では養護教諭や事務職員、栄養教職員などを含めた多くの教職員が子どもにかかわり、心を耕すことに奮闘していますが、役割を見直すという点では、家庭教育の位置づけが大きいと思います。家庭で担うべき部分が心の教育とつながっていくという捉えですね。子どもたちの心を耕すことができれば、将来は明るく、実っていくものがあると思います。そこで、現在起こっている社会のできごとについて思っていらっしゃることはありますか。
山本:
悲惨な事件も報道されていますね。子どもが引き起こしたことも、元をたどると大人が原因をつくっていると思います。大人は子どもを導いていこうとしているが、実際には、子どもの純粋な心に、「これではいけない」と大人が気づかせてもらっている。大人自身が、変わっていかないといけないという気持ちをもつことが大事だと思います。
加藤:
会長2年目ですが、今年度の抱負は何ですか。
山本:
昨年度に引き続き、声かけ運動を中心に、地域で子どもたちとふれあってくれる方をたくさん増やしたいと思っています。子どもたちが悪いことをした時に、「だめだよ」と言ってくれる大人をちゃんとつくっていくことが、結局は将来的に子どもをよくしていくと思います。
加藤:
大人が変わる。そのために、子どもから大人を変えるという流れがありますね。
山本:
今年は、まず自分の地域から「大人と子どものつどい」をやってみたいと思っています。そこでやったことがよければ、広めていきたいと思います。「親子のつどい」という形だと、親が参加しない子どもは行きたくても参加できない。「大人と子どものつどい」であれば、親が来なくてもPTA役員が積極的に子どもに話をして、子どもが家に帰ってそのことを親に話し、親も次は行ってみようという気になってくれるかもしれません。子どもから親を変えることができます。
加藤:
成果が広がっていくことを期待します。定期大会の折に、会長さんから「がんばる先生のサポーター」という励まし、心強いメッセージをいただきました。一緒になって、子どもたちのために何ができるか、全力を傾けていきたいと思います。これからも話し合いを続けましょう。
山本:
先生方も保護者もどちらも、子どもの健やかな成長を願っています。胸襟を開いておつき合いさせていただきたいと思っています。
