第1827号2009年12月25日
豊かな教育環境の実現を求めて

▲大村総務部長に署名を手渡す加藤委員長

今日の教育において必要なことは、自ら考え判断する力や創造力の育成といった「生きる力」を育むとともに、学校・家庭・地域が一体となり社会全体で子どもたちを育てることです。そのためには、学校教育のあり方を考え、家庭や地域との連携を深め、真摯に努力を重ねていくことが大切です。

しかし、すべての子どもたちに「生きる力」を育む学習を保障するための教育環境が、十分整備されているとは言えません。子どもたち一人一人の個性や発達段階に柔軟に対応できるような教育環境の整備は喫緊の課題です。また、最近では、外国人児童生徒への対応や特別支援教育の充実、新学習指導要領への対応等、新たな教育課題にとりくむ必要が生じてきています。

静教組では、21世紀を生きる子どもたちのために、豊かな教育環境の実現を求め、様々な運動にとりくんでいます。そのうちの一つとして、12月2日(水)、「子どもたちのために豊かな教育環境の実現を求める要請行動」を行いました。

県下各地より集まった24万筆余の請願署名を提出するとともに、保護者、教職員、議員、連合静岡のそれぞれの代表が、現場の実態を具体的に述べながら、県総務部長、県教育次長をはじめ県当局関係者に対して要請を行いました。

要請内容

  • 小学校低学年における学級規模縮小の実現(30人以下学級の実現)
  • 「小学校1年生学級支援事業」の成果と拡大
  • 静岡式35人学級編制の中3及び小学校低学年への拡大
  • 特別支援教育の充実
  • スクールカウンセラーの効果と拡大
  • 読書活動推進のための諸施策の充実(学校図書館司書の充実)
  • 外国人児童生徒に対する日本語教育の充実
  • 学校統廃合における課題への対応
  • 新学習指導要領に対応するための人的配置と教育環境整備
  • 複式学級編制基準の引き下げ
  • 学校施設の100%耐震化の早期完結
  • 職業観・勤労観を育む教育の必要性
  • 市町単独による諸施策への財政的支援