第1826号2009年12月10日
「共に学び、友に学ぶ…初めてのトモケン!」
〜第1回日教組青年教育実践交流集会(TOMO-KEN)開催〜

11月28日(土)・29日(日)に東京にある全電通会館・総評会館にて、日教組青年部が初めての「第1回日教組青年教育実践交流集会」(通称トモケン)を開きました。このトモケンは、これまでの教育実践について見つめなおし、議論を重ねるといった経験の少ない青年教職員を主な対象にし、子どもを中心とした教育実践を、仲間と共に学び、深め、広めていくことを目的としています。静岡県からも6名の参加者が日頃の実践を持ち寄り、議論に参加しました。

トモケンは、各自がレポートをもち寄る分科会と、レポートなしでテーマ別に行われる特別分科会で構成されています。

分科会では、子どもとの関わり・教育実践、教職員の願い・思いなど、参加者一人ひとりが自分なりに子どもと関わった実践をレポートにしてもち寄りました。そこで、実践にもとづく教育活動の視点を交流しともに考えていきました。

特別分科会では、「子どもの権利条約」「平和教育」「子どもとの関わり方」「食教育」「地域・保護者の連携」の5つのテーマに分かれ、青年としてこれらの問題をどう捉えるか、現場でどう実践していくかなどを議論しました。

中でも、「子どもとの関わり方」特別分科会では、子どもたちへの指導をする上で学校内の教職員間の連携は欠かせないということで、次のような意見が出され、具体的な方策にも議論が及びました。

=特別分科会の議論より=

  • 子どもの指導のために、養護教諭、事務職員、栄養教職員、司書教諭などにも協力を依頼すると多面的で有用な情報を得られることが多い。
  • 私たちは、先輩教職員と後輩教職員をつなぐ位置にある。忙しい中だが、子どものこと、授業のことを語れる雰囲気を学校に創りたい。
  • 学校を活性化させる力が青年教職員にはある。恐れずに自信をもって自分の意見を表出していきたい。

第1回ということで課題になる部分もありましたが、今後青年部の教職員にとって全国の仲間たちと出会い、実践に役立つ議論ができる場にしていけたらと思います。

また、静教組第1回東部ブロック青年部学習会がトモケンに先立って行われました。これで静岡県内の東・中・西それぞれのブロックに青年部学習会が位置づいたことになります。こうしたブロックの学習会もトモケン同様に、青年部の組合員がより多くの仲間と触れ合い、議論し学び合い、力量を高める場になればと願っています。

=参加者の感想より=

  • いろいろな子どもの話、日頃の悩み、青年同士でざっくばらんに、本音で語り合えた時間は、とても有意義でした。
  • 全国から集まって初めて会った人ばかりなのに、2日間で本当の仲間、友になれた気がしました。明日からもまた頑張ろうという元気をもらいました。(特別分科会参加者)
  • 全国から様々な校種、職種の青年部員が集まり、議論し、今までの自分になかった視点や考え方を得ることができました。同時に、都道府県が違えど、子どもに真剣に向き合う仲間がいるということを肌で感じることができました。自分の視野も広がりました。(分科会参加者)