
第1825号2009年11月25日
子どもたちのためによりよい環境を 第2回三者連絡協議会開催
10月19日(月)、静岡市立伝馬町小学校を会場に、今年度2回目の静岡県三者連絡協議会を開催しました。当日は、静岡県PTA連絡協議会・静岡県校長会・静岡県教職員組合の25名が参加し、校内の施設見学・授業参観をした後、全体で協議をもちました。
全体会では、新学習指導要領への対応や学校における最近の危機管理対応について提起があり、それを受けて質疑・意見交換を行いました。以下、概要を報告します。
「新学習指導要領への対応」
校長会
新学習指導要領では、小学校に外国語活動が加わり、言語活動の充実や反復練習、個に応じた指導の充実等が求められている。小学校では、2011年度から始まる新学習指導要領へ対応するため、本年度より移行措置が行われている。中学校は、来年度より行われる。授業時間数が増加しているため、各学校の時間割編成に影響が出ている。
静教組
授業時間数の数字だけを見ると小学校1年生でも毎日5時間授業ということになり、大変なことが予想される。運営する上でどのような工夫をしているのか?
校長会
モジュールタイムを活用している学校が多い。低学年は短時間の方が集中できるので、反復練習の時間として活用できる。問題は、年間計画への位置づけが難しいこと、他のことに運用されやすいこと等で担任の意識のもち方が大切になる。
PTA
授業時間数が増加し、反復練習が重視されたということは、授業時間に予習・復習まで含まれるということか?
校長会
授業時間数の増加は中身が増えていることに対応している。学習を習慣化するため反復練習を学校でやることが増えていく。学校で教える教育から学ぶ教育への転換が図られている。
「学校における最近の危機管理対応」
校長会
県内の小中学校では新型インフルエンザの感染者が6月から出始めた。夏休み明けから流行が拡大し、学級・学年閉鎖の措置がとられている。学校行事や部活動、PTA行事等に影響が出ている。感染予防のためPTAや地域との連携、感染者への配慮、入試の影響等が課題となっている。 8月11日の地震では、学校への教職員の参集状況や地域による対応の違いが明らかになった。東海地震に備え児童生徒の安全確保や校舎内外の安全等を再確認する必要がある。
PTA
高校入試を控えている中学3年生の保護者にとって新型インフルエンザは大変心配である。入試に影響が出ないように対応をお願いしたい。
最後に静教組加藤委員長は、「社会の動きに翻弄されない不易なものがある。子どもたちに対してどう向き合っていくのか、学力とは何か、危機対応とは何か、今後も一緒に話し合いを深めていきたい。」とまとめ、県P連木所副会長は、「子どもをとりまく環境が変化しても子どもの本質は変わらない。子どもが一歩すすめる良い環境をみんなでつくっていきたい。」と話しました。
