第1796号2008年9月10日
平和・人権の大切さを考える 広島平和学習の旅

2008.8.4〜6

本年度から広島平和学習の旅がスタートしました。昨年度まで行ってきた沖縄平和学習の旅と隔年での開催を予定しています。広島・沖縄両県の平和学習を通して、平和・人権の大切さを今後も考えていきたいと思います。

学習会へは、本部・支部合わせて17人の団員が参加し、平和・人権等への学習を深めました。

主な日程
8月5日(火) 大久野島フィールドワーク
8月6日(水) 平和祈念式典→広島城(大本営・地下施設・被爆樹木など)→陸軍墓地→宇品港(軍用桟橋・軍用鉄道など)
大久野島

「第2次世界大戦中、日本軍が大久野島で毒ガスを製造し、ベルサイユ条約やジュネーブ協定で毒ガスの使用の禁止がされていたにもかかわらず、日本は中国への侵略戦争で毒ガスを使用していました。そのことを日本政府は国民に知らせず、現在にいたっています。」

団員は講師の山内さんの話に耳を傾け、今まで知らなかった事実を聞き、戦争の被害だけでなく加害者としての広島という視点に立って、平和について考えました。さらに、毒ガスの被害が未だに続いていることを知り、戦争の傷跡が今なお色濃く残っていることを感じました。

広島城(大本営・地下施設)

広島城は、軍事拠点として大本営がおかれました。広島城には地下施設があります。講師の江種さんとともに地下施設に入り、説明を受けました。地下施設は、作戦が練られ、各地区に伝達をされる施設となっていました。コンクリートで覆われ、爆弾が投下されても破壊されないほどの強度を誇っていたそうです。しかし、この中にいられるのはほんの数人であり、多くの人は爆風などで大切な命を失っています。

江種さんの「平和教育なくして本当の教育はできない。」という言葉が、団員の心に刻まれました。

参加者の感想

広島平和学習は、私にとって初めて知る衝撃的な事実の連続だった。事実を知らないことの恐ろしさを知った。しかし、今回、多少なりとも戦争や原爆について知ることができ、これを今後どのように生かしていくか考えていきたい。「教え子を戦争に送るな」を胸におき過ごしていきたい。