
第1791号2008年6月25日
基地のない平和な沖縄を! 〜教え子を再び戦場に送るな〜
第31回5.15平和行進

今年は、沖縄が復帰してから36年になります。
「5.15平和行進実行委員会」が主催する3,000名規模の第31回5.15平和行進が、5月16日から3日間の日程で行われました。日教組からは、200名が参加しました。日本で唯一の地上戦が行われた沖縄の戦跡をめぐり、米軍再編に反対し基地のない平和な沖縄を求めることを訴え、平和行進をしました。
初日は、平和祈念公園を出発する南コースをたどり平和を強くアピールしました。多くの人々が家の窓や車から顔を出して、手を振っていました。休憩地点では、現地の方々がボランティアとして大勢参加していました。「平和」「基地」に対する沖縄の人々の想いを感じる行進でした。
2日目は、午前はアブチラガマに入り、フィールドワークを行いました。アブチラガマは沖縄南部にある地下壕であり、沖縄戦では地元の人々が避難する壕ではなく、主に野戦病院、日本軍の陣地として使用されました。その当時の悲惨な状況を真っ暗な壕の中で学習しました。午後は嘉数高台公園を出発し、平和行進に合流しました。途中、普天間基地佐真下ゲート前でシュプレヒコールを上げ、基地の早期閉鎖、返還を訴えました。その後「平和とくらしを守る5.15県民大会」に参加し、米軍再編に反対し、基地のない平和な沖縄を強く求めました。
静教組は、1947年の組合創設以来一貫して、日本国憲法の理念に基づき、世界平和の実現と人権を守るとりくみを行ってきました。戦後60余年の今、歴史を振り返り、恒久平和の誓いを確認することが重要です。憲法や子どもの権利条約の精神に基づき、その理念を生かした運動をこれからもすすめていきます。
