第2144号2023年4月25日
静岡県教職員組合立教育研究所所長 挨拶

コロナ禍の3年間を乗り切ったからこそ…

静岡県教職員組合立教育研究所
所長 内田いず美

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2022年度までのコロナ禍でふと目にした、静岡の街角の石碑に刻まれた言葉【徳川家康の遺訓】が心に響き、「そうだよ、頑張ろう」と思いました。紹介します。

人の一生は重荷を負うて 遠き道をゆくが如し
急ぐべからず 不自由を常と思えば不足なし
心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思え
勝つことばかりを知りて 負くる事を知らざれば
害その身に至る 己を責めて人を責めるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり

人の一生というものは重たい荷物を背負って遠い道をいくようなものである。
急いではいけない。不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない、
心に欲が起きたときは、苦しかったときを思い出すことだ。
我慢することが無事に長く安心していられる基礎となり、怒りは敵と思うことだ。
勝つことばかりを知って、負けることを経験しないことは
危険である。自分の行動を反省し、人を責めない。
足りない方がやりすぎてしまっているより優れている。

不自由・我慢の生活をしたからこそ改めてかみしめたい言葉です。子どもたちや学校にコロナ禍の見えない影響が心配されますが、3年間の経験を今後に活かせば何でもできる気がします。ウィズコロナ、学校では子どもたちの明るい表情があふれた教育活動が展開されると信じています。

2023年度の教育研究所の委員会は、国際連帯と平和教育研究委員会・シティズンシップ教育研究委員会・未来の教育を考える会の3つになります。組合員の皆さんに自信をもって発信できる活動をすすめてまいります。変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。