第1938号2014年8月10日
楽しい思い出 素敵な絆 〜連合静岡「わんぱくプロジェクト」〜

東日本大震災から3年半。被災地はまだまだ大きな悩みを抱えています。

はたらく仲間の集う連合は、「大震災を忘れない、風化させない、その教訓を生かす」との強い思いをこめ、被災地を支え、絆をつなぐ運動を展開しています。「わんぱくプロジェクト」は、その運動の一環として、子どもたちに思い切り遊んでもらおう、と企画された事業です。連合静岡の「わんぱくプロジェクトin静岡」は、「大震災を風化させない強い思いをこめ、絆をつなぐ運動をする」「この体験を通して子どもたちの『心』に響く活動を行う」などを目的とし、岩手県宮古市の小学4年生から6年生の児童41人を静岡に招きました。8月1日から3日、「富士山子どもの国」を中心に開催し、静岡県からは富士支部、駿東支部の小学生39人が参加しました。当日は、大学生のボランティアサークル「うちっち」が子どもたちの支援に当たりました。年齢が近い大学生のお兄さんやお姉さんとの活動は、子どもたちも大喜びでした。また県本部、富士支部、駿東支部の役員がスタッフとして参加し、大学生ボランティアをサポートしたり、子どもたちの生活の支援をしたりしました。

静岡県の子どもたちは2日目から参加しました。対面式を行い、午前のプログラムは「やくみつる応援団長のマンガ教室」からスタートしました。

漫画家のやくみつるさんは、本事業の応援団長として、プログラムやスタッフTシャツにイラストを描いています。マンガ教室は似顔絵の描き方を、顔の輪郭を捉えること、顔の部品を捉えること、表情を描き入れることなど、具体的に教わりました。大学生ボランティアをモデルにしたり、子どもたち同士がお互いをモデルにしたりして、交流を深めながらの教室となりました。岩手と静岡の違いを話していたり、お互いの描いている絵について感想を言い合ったり、初めて会ったとは思えないほど楽しそうでした。後半の質問コーナーでは、静岡の子どもから「どうやったら、やく先生みたいにクイズ王になれますか?」と質問が出て、やくさんは「とにかく字を読むこと。看板でもお菓子の包み紙でもシャンプーの注意書きでも、なんでもいい。そして知ったことを人に話すこと。そうすると、いろいろな知識を得られるよ。」と答えていました。

午後のプログラムは、アドベンチャーラリー。広大な「富士山子どもの国」を岩手・静岡混合グループで、ウォークラリーで回りました。園内に給水ポイントを兼ねた5つのチェックポイントを設け、ワンピースのキャラクターに扮した大学生と、静教組スタッフがチェックしました。ポイントではゲームをしたり写真を撮ったりして楽しみました。

夜のプログラムはバーベキューパーティーとキャンプファイヤー。キャンプファイヤーの櫓は、富士支部と駿東支部の皆さんの力作です。暑い中、両県の子どもたちのために櫓を組んでくださいました。ありがとうございます。バーベキューとキャンプファイヤーの時間をゆったりと過ごし、2日目のプログラムを終えました。宿泊はグループごと「パオ」に泊まりました。

静岡県の子どもたちの参加は3日目の朝まで。静岡から遠く離れた岩手県の子どもたちと知り合った今回の経験は、子どもたちの良い思い出となったのではないでしょうか。秋には静岡県の子どもたちが岩手県を訪れ、交流を深めます。

静教組は、今後も被災地支援のとりくみを継続します。