第2069号2020年1月25日 
豊かな教育環境の実現を求める署名 〜236,557筆を静岡県・静岡市・浜松市へ提出〜

静教組は連合静岡と連携し、2019年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。静教組組合員や連合静岡・各地協の皆様のとりくみのほか、静岡県退職女性教職員の会(退女教)、静岡県退職教職員連絡協議会(退教協)、各教育事業団体など、多くの団体の皆様のご協力をいただきました。また、11月には県内4か所において街頭署名活動を行い、広く県民からも署名をいただきました。今回の署名活動の最終集約数は236,557筆(静教組:122,481筆、連合静岡:114,076筆)となりました。

鈴木委員長「個に応じた支援の充実を市町と連携して」

川勝知事「教職員が一人一人の子どもに向き合う時間は大切」

▲川勝平太 静岡県知事へ要請

  1. 少人数学級の維持・拡充を!
  2. 個に応じた対応ができる様々な人的措置を!
  3. 小学校での外国語教育の早期化・教科化に伴う人的配置を!
  4. 子どもの貧困対策計画の着実な推進を!

集約された署名をもとに、静教組は12月10日(火)に川勝平太 県知事へ要請を行いました。要請には、静教組から鈴木伸昭 中央執行委員長、連合静岡から中西清文 会長、櫻町宏毅副事務局長、県政連から佐野愛子 県議、沢田智文 県議が参加しました。

鈴木委員長は要請に先立って「この署名は、私ども教職員組合のみならず、教育の課題は社会全体の課題であるということで、連合静岡の皆様からもご理解をいただきながら集めたものです。毎年の積み上げが大切なとりくみであると捉えているので、その趣旨をご理解いただきたい」と、この署名活動について説明をしました。

要請では、「35人学級の下限が撤廃されたことついてお礼を述べたい。当面は、現在のクラスサイズを維持していただきたい」とした上で、「特別な支援や日本語指導が必要な子どもなど、個別の対応を必要とする子どもに適切な支援ができる人員配置をお願いしたい」と述べました。続けて中西会長は、「義務教育段階から勤労観を育む教育の場を設けていただくとともに、今後予想される外国人児童生徒の増加への対応をお願いしたい」と述べました。

さらに、働き方改革関連法が施行されたことを受け、教職員の長時間労働改善のための客観的な勤務時間の把握等の対策を求めた「学校の働き方改革」に関する要求書を中西会長から提出しました。

要請に対して川勝知事は、「教職員が一人一人の子どもに向き合う時間は大切」と応じ、スクールサポートスタッフの配置や少人数学級の充実について考えを述べました。

木苗教育長「市町と課題を共有してとりくんでいきたい」

▲木苗直秀 静岡県教育長へ要請

知事要請と同日の12月10日(火)に、木苗直秀 県教育長に対しても要請を行いました。要請には鈴木伸昭 中央執行委員長、赤池浩章 書記長、連合静岡から中西清文 会長、櫻町宏毅副事務局長、県政連から佐野愛子 県議、沢田智文 県議が参加しました。また、県教委からは、木苗 教育長のほか、宮ア 文秀義務教育課長、谷学人事監が同席しました。

要請を受け木苗教育長は「外国籍の子どもが増加していることや教職員の働き方改革など、市町と課題を共有してとりくんでいきたい」と述べました。また、35人学級やスクールサポートスタッフ配置の維持に加え、特別支援学級の多人数学級への支援員の配置拡充をすすめる見通しを述べました。

田辺 静岡市長「教育行政でやりたいことと方向性は同じ」

12月12日(木)には田辺信宏 静岡市長、池谷眞樹 静岡市教育長に対し要請を行いました。

要請には、静清教組から杉浦耕士 委員長、山田芳行 書記長、連合静岡静岡地協から岩崎真孝 議長、県政連 水野敏夫 市議、推薦議員 佐藤成子 市議、稲葉寛之 市議、県本部より鈴木中央執行委員長、連合静岡より中西会長が参加し、教育署名の要請とともに「学校の働き方改革」に関する要求書を提出しました。要請に対し田辺市長は「署名を追い風にして推進している。水野市議の協力も大きい」と述べ、前向きな姿勢を示しました。

▲田辺信宏 静岡市長へ要請

▲池谷眞樹 静岡市教育長へ要請

鈴木 浜松市長「豊かな教育環境の実現は、求める方向性が同じもの」

静岡市と同じく、12月12日(木)に鈴木康友 浜松市長、花井和徳 浜松市教育長に要請を行いました。

要請には、浜松教組から櫻井伸夫 委員長、古橋孝文 書記長、連合静岡浜松地協から山口健 議長、推薦議員 斉藤晴明 市議、県本部より鈴木中央執行委員長、連合静岡より中西会長が参加し、教育署名の要請とともに「学校の働き方改革」に関する要求書を提出しました。要請に対し鈴木市長は「豊かな教育環境の実現は、求める方向性が同じもの。」と述べ、外国籍児童生徒の多言語化への対応や貧困対策をすすめることを確認しました。

▲鈴木康友 浜松市長へ要請

▲花井和徳 浜松市教育長へ要請