第2003号2017年4月25日
ゆたかな学びの実現に向けて

日教組中央執行委員挨拶

日本教職員組合
中央執行委員
 小山悟

日教組中央執行委員2年目を迎えました。昨年度に引き続き、教育研究を担当しています。

さて、3月末に次期学習指導要領が告示されました。告示された内容は、「資質・能力」論に特化された目標と「質」も「量」も求める教育内容となっています。教育内容の精選なしに「主体的・対話的で深い学び」の重視、外国語教育の早期化・教科化、部活動と教育課程の関連付け等が示されたことにより、子どもの負担が増加し教職員の多忙化に拍車がかかることが危惧されます。また、本来の授業づくりが、子どもの実態からかけはなれるものとならないか、子どもたちを目標達成にむけて追い立てることにならないかという課題もあります。

静岡では、これまでも子どもの実態から出発し、子どもの思いに沿った授業が大切にされてきました。それは、子どもたちのゆたかな学びを求めていくうえで重要なことです。今後も、これまで積み上げてきた静岡の教育実践に自信をもち、より積極的な教育研究活動が展開されることを願っています。

静岡県教職員組合は、4月より3つの教職員組合の連合体となり、新たなスタートを切りましたが、めざすところはこれまで同様、子どもと教職員のための運動をすすめていくことです。様々な課題を解決していくためにも組合員の皆様の声が必要です。

静岡県教組をはじめとした全国の皆様からいただいた声を真摯に受け止め、学校現場が、子どもたちにとってゆたかな学びの場となるよう、教職員にとってやりがいのある職場となるよう努力していきます。微力ではありますが、静岡県の代表として全力で努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。