第2001号2017年3月25日
節目の年、過去に学び新たな決意と覚悟で 〜第216回静教組委員会開催〜

3月6日(金)、静岡県教育会館において第216回静教組委員会が開催され、14支部から49人が委員として出席しました。議事においては、2016年度静教組運動総括に関する提案(詳細は2月15日付で発行済)、2016年度一般会計や2017年度暫定予算案等に関する提案がされたほか、新組織体制への移行に伴うものとして、静教組規定等の一部廃止・制定・改訂に関する提案がされ、すべての議事が承認されました。

<鈴木執行委員長 あいさつ>(要旨)

2016年度は、7月参院選での那谷屋正義さん(比例区)の3選と平山佐知子さん(選挙区)の初当選、11月の確定交渉による3年続けての賃金引上げ、2月に入り静岡式35人学級編制の下限撤廃の見通しが示されたことを始め、成果として挙げるべき点が幾つも見られました。いずれも各支部・分会における組合員のみなさんの真摯なとりくみがあったからこその成果です。そのとりくみに対し執行部を代表して感謝の意を述べるとともに、それらの成果を改めて共有し、さらなる運動の前進につなげていきたいと思います。

こうした中で、今年度の忘れてはならない重要な成果として、政令市への権限移譲に伴う新たな連合体組織である「静岡県教職員組合」への移行準備が整ったことがあります。3年以上に亘る議論と多くの調整や手続きを経て現在に至り、過日の各単位組合役員選挙による執行体制の確立に続いて、本日、連合体組織の執行体制も確立の運びとなっています。執行体制が確立し組織としての形が整うことによって、意思決定の場と手続きが明確になり、それを踏まえた運動推進が可能となります。円滑な移行がなされた後は、運動の中身をさらに検証し、質を高めることを次なる課題としてとりくんでいきます。

新たな組織としてのスタートを切る2017年はちょうど静教組結成から70年目にあたります。2月10日号の静教組新聞クリエイティブを皆さんご覧になったでしょうか。静教組運動の情報発信を担うとともに、その足跡を記録として残してきた情宣紙が、ちょうど組織が切り替わるタイミングで2000号を迎えるとは奇遇です。1975年育児休業法の成立、1988年学校5日制運動につながる学校改革運動の提唱、2002年連合静岡と共にとりくむ教育キャンペーン開始、2011年東日本大震災の復興に向けたとりくみなど、静教組が歩んできた歴史の一部を垣間見ることができます。70年という長い年月の中での一コマ一コマですが、その足跡を辿っていくと今につながる先人の方々の願いや努力が伝わってきます。過去に学び、これからを切り拓く決意と覚悟を与えてくれる何かがそこにあると感じました。

3月末を以て、従来の単一体としての静岡県教職員組合は70年の歴史の幕を一旦閉じ、4月からは新たな組織としてのスタートを切ることになります。しかし県内の教育に責任をもち、民主教育の確立と教職員の勤務条件改善という2つの大きな目標に向けた運動をすすめていくことに変わりはありません。様々な個別課題も相互理解に努め、すすむべき道を違うことのないよう努めていくことを本日の会で確認し合い、新年度を迎えることができればと願っています。