第1991号2016年10月25日
子どもたちにしあわせな未来を ―守ろう 平和・人権・教育―
第41回母と女性教職員の会静岡県集会

10月8日(土)にクリエート浜松で第41回母と女性教職員の会静岡県集会が開催されました。県内各地から保護者・教職員・退職された女性教職員など、男女合わせて総勢331人が参加しました。

鈴木伸昭 執行委員長は、全体会の挨拶の中で、リオで行われたオリンピック・パラリンピックでの選手たちの活躍や相模原市の障害者福祉施設での殺傷事件にふれ、「共生の理念と多様性を認め合う寛容さを備えた社会であることが、平和で安心して暮らせることにつながっていく」と述べました。続く基調提案では、左右田郁代 女性部長が集会発足の経緯の説明をした後、「子どもたちの誰もが等しく教育を受け将来の夢を描けるように、戦争のない平和な社会を構築し、子どもたち一人一人のよさを見つけて伸ばしていくのが私たち大人の役割ではないか」と呼びかけがされました。

講演「子は育ち 親も育つ 〜楽しまなくっちゃもったいない〜」

講師の高野優さん

育児漫画家、コメンテーターであり、第8回ベストマザー賞2015を受賞されている高野優さんを招き、「子は育ち 親も育つ 〜楽しまなくっちゃもったいない〜」という演題で講演をしていただきました。

壇上でイラストを描き、それをスクリーンに投影しながらの講演は大変ユニークで、講演の冒頭から参加者の心を掴みました。高野さんは、自身の子育てをふり返り、当時の自分が周囲に助けを求めることができなかったことにふれながら、悩みを共有して互いに助け合うことや子育てを楽しむことの大切さについて話されました。また、幼少期のエピソードにふれ、家庭で寂しい思いをしていた自分にとって当時の担任が大きな心の支えになったことなどを例に挙げ、「自分は周りの人に支えられたおかげで真っ直ぐ育つことができたと思う」と結びました。笑いあり涙ありの70分間の講演は大変有意義なものになりました。

分科会 〜子どもの育ち、地域、家庭について考え、語り合う〜

午後は、テーマごとに9つの分科会に分かれました。各分科会では、保護者や教職員による司会進行のもと、それぞれの分科会のテーマに関わる保護者からの提案を受けて、参加者による活発な意見交換が行われました。保護者と教職員がそれぞれの立場から子どもの育ちや地域、家庭のあり方について考え、語り合う貴重な機会となりました。

  1. 地域や社会との関わり(小学校)
  2. 小学生
  3. 地域や社会との関わり(中学校)
  4. 中学生
  5. 子どもと人権
  6. 子どもの健康と安全
  7. 子どもとメディア
  8. 子どもと環境・平和
  9. 両性の自立と平等