第1989号2016年9月25日
専門部NOW 栄養教職員部編

栄養教職員部のことを知ろう!

Q1:栄養教職員の仕事は?

A:主なものとして、安全・安心で豊かな学校給食を充実させる「給食管理」と、学校給食を通して学級活動や教科と連携し食に関する指導をする「食教育」です。しかし、栄養教諭も学校栄養職員も「多忙で複雑な勤務」「アレルギー対応」などで「給食管理」に関わる時間が多く、「食教育」が思うようにできないという悩みを抱えています。

アレルギーに対する対応が各調理場での課題となっています。文科省から「教育委員会等は食物アレルギー対応について一定の方針を示すとともに、各学校の取組を支援する。」と示されていますが、現時点では県から方針が示されておらず、各施設や栄養教職員に対応を任されているところがあるのが現状です。

Q2:なぜ栄養教職員は、すべての学校にいないの?

A:栄養教職員は、児童・生徒数を基準とし、「教職員定数法」に従って配置されています。

単独校 共同調理場・センター
550人以上-----------1人 6001人以上---------3人
549人以下-----4校に1人 1501人〜6000人---2人
549人以下の学校が
1〜3校の市町村に---1人
1500人以下--------1人

「給食管理」「食教育」「アレルギー対応」と、栄養教職員に求められるものが多くなっている現状に対し、この定数は適正とはいえません。児童・生徒数が基準となっていますが、それ以外に教職員の給食も調理しています。また、施設によっては保育園や幼稚園の園児の給食を調理したり、給食指導や食教育をしたりしているところもあります。静教組は、「児童・生徒数ではなく、学級数を基準とする配置」が必要として、日教組とともに国に対しては「定数改善」を、県に対しては実態に見合った栄養教職員の配置を求めています。

日教組栄養教職員研究集会で、各県の実践や課題を共有しました。

7月30日(土)、31日(日)に日教組栄養教職員研究集会が開催され、静岡からは日教組常任委員を務める釼持加代子さん(志太支部)と県内の栄養教職員4人が参加しました。「食教育の充実」「学校給食の改善」「職務内容の確立、労働条件の改善」について分散会が行われ、各県での実践や課題を共有し合うことができました。