第1988号2016年9月10日号
第5回広島平和学習の旅 見て・聴いて・感じるヒロシマ

8月4日(木)から6日(土)までの日程で、第5回広島平和学習の旅を開催しました。青年部員を中心に16人が参加し、平和教育のあり方について学習を深めました。実際に現地を訪れ、研究をされている方や被爆体験された方にお話を聴くことで、平和・人権・命の大切さを学びました。

日程 参加者によるレポートより
8月4日(木)
広島平和記念資料館
おりづる平和行進
原水禁世界大会広島大会
原爆の日が近いこともあって、多くの人が資料館を訪れていた。どの人も一つ一つの展示を真剣なまなざしで見つめ、何かを感じ取っているようだった。ぼろぼろにちぎれた服、皮膚が焼けただれ苦しむ写真、爆風で曲がってしまった鉄骨…何度見ても言葉を失うばかりだった。
8月5日(金)
大久野島フィールドワーク
(講師:毒ガス島研究所 宇原稔さん)
大久野島には、毒ガス資料館の他、毒ガス貯蔵庫跡、火薬庫、砲台跡、発電所跡など、今もなお戦争の爪跡が残されていた。今まで、被害の側面からしか見えてこなかった広島であったが、加害の側面もあることを学んだ。先人が残した遺品や語りから「加害・被害の両面」をもつ戦争だった事実を、後代に伝えていく必要がある。悲劇を繰り返してはならないと強く感じた。
8月6日(土)
平和記念式典
広島市内フィールドワーク
(講師:広島平和研究所 江種祐司さん)
広島城(大本営跡ほか)
比治山(陸軍墓地ほか)
宇品港(軍用桟橋跡ほか)
軍都としての広島の『加害の側面』を、フィールドワークを通して見ることができた。また講師の江種さんから、日本軍の残虐な行為や広島に眠る被爆者の方々についての話を聞き、戦争の恐ろしさや惨さを改めて感じた。長年の侵略戦争の結果、新しく得た領地はなく、もとの国土に戻っただけである。「戦争は無意味で愚かなことだ」この江種さんの言葉が深く心に残っている。