第1987号2016年8月25日
私たちの声を届けよう!! 2016年度「豊かな教育環境の実現を求める署名」

▲2016年度版教育署名

静教組では、2002年度より「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。2003年度からは、連合静岡と共にとりくみ、これまで累計で3,378,825筆を積み重ねてきました。昨年度は、各分会でのとりくみの他、連合静岡、各教育事業団体、退女教(静岡県退職女性教職員の会)、退教協(静岡県退職教職員連絡協議会)等の協力により、247,021筆が集まり、それをもとに県知事や県教育長、県経営管理部長へ要請を行いました。

静教組は、2016年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開します。全組合員の力で、豊かな教育環境を実現させましょう。


私たちは、将来を担うすべての子どもたちが、夢や希望をもって学校生活を送りながら「生きる力」を身に付けてほしいと願っています。静岡県内においては、これまで「静岡式35人学級編制」を始めとする様々な教育施策により、子どもの学びに関わる環境が改善されてきました。しかし、特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちへの支援、不登校やいじめへの対応等、課題は未だに山積しています。また、子どもの貧困率が1985年の調査開始以来最悪の数字を示す等、「子どもの貧困」が社会問題として注視されています。

地方分権のすすむ中、教育においても地域の特色を生かした教育諸条件の整備が求められています。静岡県内のすべての地域における豊かな教育環境の実現に向け、以下の事項の実現を強く求めます。

≪2016年度の要望事項≫
  1. 子どもたちが個に応じた教育を受けることができるよう、すべての小中学校で少人数学級を実現すること。当面、現在の35人学級編制の維持・改善に努め、十分な数の教職員を配置すること。
  2. 特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちへの支援、不登校やいじめへの対応のために、支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の人的措置の充実を図ること。
  3. 県及び政令市における子どもの貧困対策計画をもとに、貧困家庭への支援や雇用環境の改善等の対策を着実にすすめること。また、そのための予算措置を講ずること。
  4. 誰もが安心して働ける社会の実現のために、子どもたちに総合的な職業観・勤労観を育むための労働教育を推進すること。