第1973号2016年1月25日 
知事「継続して問題にとりくむ必要がある」
247,021筆の署名と分会要望文を知事へ届ける

静教組は連合静岡と連携し、9月から12月にかけて「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を行ってきました。組合員だけではなく、連合静岡の皆様、そして県下各地で多くの方々にご賛同をいただいた結果、最終的に247,021筆(静教組:123,518筆、連合静岡:123,503筆)の署名が集まりました。

この署名をもとに、静教組は12月17日(木)に木苗直秀県教育長へ(詳細は2015年12月25日号に掲載)、12月21日(月)に川勝平太県知事へ要請を行いました。県知事への要請では、静教組から鈴木伸昭執行委員長、梶原利彦書記長、連合静岡から中西清文事務局長、県政連から佐野愛子県議会議員が参加しました。知事室には、台車によって247,021筆の署名が運び込まれ、県民の願いとともに知事に渡されました。また、各分会から寄せられた「豊かな教育環境実現に向けた要望」も併せて渡され、用紙にびっしりと書かれた要望文に対して、知事は「皆さんしっかりと書かれている。読ませていただく」と応えました。

▲分会要望文を読む川勝知事

鈴木委員長は、静岡式35人学級編制について、制度の維持・改善のためにはこれまでの45人の県単独措置を維持することの必要性を訴えました。また、子どもの貧困問題についても触れ、その重要な役割を担うスクールソーシャルワーカーについて、人材育成を含めた事業の拡大を求めました。要請に対して川勝知事は、「継続して問題にとりくむ必要がある」とし、36人以上の学級の存在について「補助教員などでフレキシブルに対応したい」、子どもの貧困問題について「どうしても助けが必要なところに集中して力を貸したい」と述べました。また、教職員の多忙化についても触れ、解消のためには加配が必要であると述べました。

分会から寄せられた要望文(一部抜粋)

  • 本校の5年生は80人3学級でスタートしました。年度途中で4人の転入がありましたが、静岡式がなければ42人学級になるところでした。ぜひ、今後も制度を維持していただきたいと願っています。(沼津支部)
  • 今年度はスクールソーシャルワーカーが配置され、これまでなら停滞していたであろう諸問題にも解決の糸口が見られています。しかし、学校の負担は増大し続けています。人的措置をさらにすすめることを要望します。(駿東支部)
  • これまで講師や支援員等の配置をしていただいていますが、学校がより機能的になるためには、正規職員や学校の実情に合わせた職員の配置が必要です。(榛原支部)
  • 外国籍の子どもが増えています。ポルトガル語が話せる支援員や教員の配置、継続した対応ができるような施設の充実が必要です。(磐周支部)