第1969号2015年11月25日
第14回栄養教職員部懇談会

10月24日(土)と25日(日)に開催された第65次教育研究静岡県集会の第1日目午後に、県内の栄養教職員28人・支部役員7人が参加し、第14回栄養教職員部懇談会を開催しました。全体会では、日教組栄養教職員部常任委員の岡本直美(磐周支部)さんの挨拶と日教組栄養教職員部長の關和子さんによる「学校栄養教職員を巡る中央・全国情勢と今後の運動について」の講話がありました。その後、浅井沙織さん(小笠支部)による食教育の実践紹介を受け、6グループに分かれて「食教育の充実」「アレルギー対応」の2本の柱で協議をしました。その中で、栄養教職員部が抱えている課題とその改善の方向性について協議を深めることができました。懇談会を通して学んだことや協議した内容を、今後の栄養教職員部のとりくみに活かしていきます。

【關和子日教組栄養教職員部長の講話より】

(右)日教組栄養教職員部長
關和子さん
(左)日教組栄養教職員部常任委員
岡本直美さん

  • 同じ栄養教職員でありながら、勤務地によって大きく状況が違っている。学校教育法では現在栄養教諭は必置とされていない。栄養教諭の1校1人配置へ、配置基準の変更を求めていく。
  • 栄養教職員に対する認知度は低いのが現状。だからこそ、わかってもらえる人を増やすことが大切。
  • 県によっては、トップダウンで施策が決まってしまうところもある。そうならないためには、組合の力が必要。組合の加入率が大きな力となる。

【浅井沙織さんの実践発表】

  1. 校内での食教育の位置付け
    • 年間計画の位置付け…各学年の食に関する目標の設定
    • 校務分掌での位置付け…委員会活動の担当、分掌部会への参加
    • 保護者への食教育の推進…学校アンケートのとりくみ
  2. 食教育の授業実践「苦手もすきよ大作戦!」(小学校3年生、TT)の紹介
    • 苦手な食材についてのアンケート結果
    • 子どもたちが苦手なものを食べるために行っている方法
    • ピーマンを30回噛むことによって、味の変化を感じる(「舌のレベルアップ」)
    • 給食時間における「舌のレベルアップ」をキーワードとした継続指導

【参加者の声】

○栄養教職員
  • 栄養教職員のことについて、もっと発信してわかってもらえるよう、自分がやる気になっていろいろととりくもうと思った。
  • 他の地区の方と情報交換できるとても良い機会だった。お互いに抱えている問題は同じようなものであり、こうしたらいいという話までできてよかった。
○支部役員
  • 栄養教職員の方々にもとてもご苦労があることがわかり、しっかり声を聞いて届けていきたいと思った。
  • 『組合の仲間』としてのパイプを強くしたいと感じた。